2018/02/08

これがフィリースペシャルだ! スーパーボウル52 イーグルス vs ペイトリオッツ戦

第52回スーパーボウルは、フィラデルフィア・イーグルスが41対33でニューイングランド・ペイトリオッツを破り優勝しました。イーグルスファンのみなさん、おめでとうございます!最後の最後まで息をつかせぬ大試合で、あー面白かったー。

41点も取られるなんて、ペイトリオッツどうした?トム・ブレイディが500ヤード投げてんのに負けるんか?という感じもしますが、イーグルスの強気な試合運びが勝負を分けたのではないでしょうか。バックアップQBのニック・フォールズさんは堂々たるプレイぶりでした。この大舞台で、ペイトリオッツにリードを奪われても、ひるむことなく投げきったのが素晴らしかった。ニック、やるやんかー。

圧巻だったのが、Target left bunch, Philly special =フィリースペシャルと名前がついたトリックプレイでした。

前半残り38秒。15対12でリードしているイーグルス。ゴール前1ヤード4th and Goal。フィールドゴールの追加点で前半を終わることもできたのに、タッチダウンを強行します。

We'll go for it(ここは行くぞ)というコーチに Philly, Philly? (フィリーで行く?)と語りかけるニック・フォールズ。



HCピーダーソンさんが、え?ってフォールズさんの顔を見てましたw

「リードを奪って、3か4クォーターでこのプレイだ。トドメの一発になる」とピーダーソンさんは前夜オフェンシブコーディネーターと打ち合わせしていたそう。

トリックプレイ担当のアシスタントコーチが過去のフィルムから見つけてきたプレイです。2012年カレッジの試合で、2016年にはシカゴ・ベアーズが17週の消化試合で使っていました。イーグルスはNFC決勝のバイキングス戦で使うつもりでしたが、大差がついたため見送っていました。

イーグルスでは初めてのプレイコール。パスを出したTEバートンは、NFLでパスを投げた経験なし。(高校時代はクォーターバック)QBフォールズだってパスをキャッチした経験はありません。ペイトリオッツが、いくら相手を研究し尽くしていたとしても、このプレイは予測できなかったのでは。

スーパーボウルの会場であるミネソタに着いてからは、このプレイを極秘にしていました。誰が見ているか分からない練習ではそぶりを見せず、ホテルの宴会場を借りておさらいとしたとのこと。

そこまでしてもトリックプレイは失敗の危険があるのに、4th downでコールしたピーダーソンさん、あっぱれです。

ところで、ペイトリオッツもトリックプレイを見せていました。第2クォーター、3rd and 5でWRアメンドーラからQBブレイディへのパス。これ、取ろうと思えば取れたんじゃないの?なんでもっと飛びつかんの?と思いませんでしたか?プロのワイドレシーバーみたいに取れないのは当たり前なのか。


イーグルスのSSマルコム・ジェンキンスさんが C'mon Tom! (取れよ、トム!これくらいできるだろ)って言ってたのが、けっこう好きw

キッカーがフィールドゴールをミスしたり、ストリップサックがあったり、きわどいタッチダウンがあったり、ヘイルメリーがあったりと、けっこういろいろ見せてもらって、良いスーパーボウルでしたねー。

ペイトリオッツのCBマルコム・バトラーさんは、スペシャルチームの1スナップのみで、あとは試合に出してもらえませんでした。ユニホームを着せといて、試合開始直前になぜHCベリチックはそんなことをしたのか。

直前にそんなことをしてディフェンス陣だって気持ちが落ち着かなかったんじゃないのかい。風邪だとか門限を破ったとか噂されたあと、バトラーさんが門限は破っていないと明言していたし、じゃあ何だろう。ペイトリオッツのことだから、誰も何も言わないんだろうけど、後日談がありそうです。ちょっと期待。

ということで、NFLはオフシーズンに突入ですが、選手の契約とかトレードとかいろいろ話題はあるんじゃないでしょうか。私の応援するシーホークスも目が離せません。しかしこのスーパーボウルは、どっちのチームもオフェンシブラインが固くて、ほーんとうらやましかったわあ・・・。

👀おまけの1
ペイトリオッツのフィリースペシャル!2015年の試合です。


👀おまけの2
ペイトリオッツのサイドラインにNBAスター、ステフ・カリー。「もともとカリーなんか好きじゃなかったさ!なぁ!」とマルコム・ジェンキンス。同感。

2018/02/01

ブレット・ファーブが語るイーグルスHCダグ・ピーダーソン

今年大躍進のフィラデルフィア・イーグルス。第52回スーパーボウルではニューイングランド・ペイトリオッツと優勝をかけて対戦します。そのイーグルスを率いる2年目ヘッドコーチ、ダグ・バイザー大好き・ピーダーソンさんが、実はスーパーボウル優勝リングを持っていると、みなさんはご存知でしたでしょうか?

1997年第31回スーパーボウル、ペイトリオッツ対グリーンベイ・パッカーズ戦。パッカーズが35対21で優勝した時、パッカーズのクォーターバック、ブレット・ファーブのバックアップを務めていたのがピーダーソンさんです。この試合、ペイトリオッツでアシスタントHCだったのが、現在のHCビル・ベリチック。

再びスーパーボウルへ、今度はヘッドコーチとして戻ってきたピーダーソンさんについて、往年の名QBブレット・ファーブさんが熱く語っていた記事を紹介します。



「僕の選手生活にとって、彼は非常に重要でかけがえのない人物だ。ダグと僕はずっと一緒だった。十年くらいね。完璧なペアだったんだ」

「こう言いたくはないが、彼はコーチのようだったよ。カンがあるんだ。僕と同じことを考えて、僕をよく知り抜いていた。僕が考えていることをコーチや、プレイコーラーへ伝えることができたんだ。バックアップQBがすべてヘッドフォンをするというわけじゃない。だけど彼にはコーチと話してほしかった。

彼は相手の出方を予測してコーチに伝えるんだが、それがほとんど正しかった。クォーターバックはプレイコールだけを聞きたいものだが、僕は違う。注意してくれるようにと頼んでいた。ダグは『ウィークサイドを好む相手だ』とか『ブリッツが来るぞ』とかアドバイスをくれた。僕の考えを読んでいたんだ。

フィールドの外でも同じさ。ゴルフや狩猟へ一緒に行った。親が亡くなった知らせは誰でも聞きたくないものだが、あの時、人生最悪の時にダグが傍にいてくれたのは神の恵みだったと思っている」

2003年、レイダースとの試合を控えた前日、二人は他のチームメイトと一緒にゴルフコースに出ていました。ピーダーソンさんの携帯電話が鳴り、出てみるとブレット・ファーブの奥さんから。「彼、そこにいるかしら?」携帯を持ち歩かないファーブさんに電話を代わり、父親の訃報が告げられました。

家には戻らず、翌日のプレイオフを控えた大事な一戦に出場する。そう決めたブレット・ファーブ。

「ダグは僕の傍についていてくれた。『さあ、投げようぜ』と彼が声をかけて二人でフィールドに出たんだ。彼の頭の上めがけてボールを投げた。しかし10ヤードパスさえできないんだ。マンデーナイトフットボールの前だ。気持ちが揺れて集中できなかった。ひどい試合で笑い者になるかもしれない。

中に戻った。僕は震えていた。ダグが僕のロッカーに来て『大丈夫さ』と言った。彼は祈りの言葉を捧げたんだ。その場で。僕の肩に両手を置いて祈ったんだ。それから拳を僕の肩に軽くぶつけて『キミは今夜、素晴らしいプレイをするんだ。すごい試合になるんだ』と」

オークランドでは、ファンが総立ち、拍手の嵐でファーブさんを迎えました。キックオフの前には公衆の前で涙を流しましたが、試合では4タッチダウンを決め41対7でレイダースを圧勝。

「あの試合は忘れることができない」とピーダーソンさんは語っています。「彼が心の痛み、苦しみをどうやって押しのけたのか。なぜ素晴らしいプレイができたのか。誰にも分からない。だけど彼はやってのけたんだ」

14年のNFL選手生活が終ったあと、ピーダーソンさんは高校のフットボールコーチを志願します。自分に務まるのか自信はありませんでしたが、次第にこれが天職だと確信するようになります。

「コーチするのが好きだ。生徒に教えるのが本当に好きだった。人生で最高の4年間だった」

さらに大きな舞台を求め、NFLへ。当時イーグルスのヘッドコーチだったアンディ・レイドさんに連絡を取りました。パッカーズでクォーターバックコーチを務めていたレイドさんは、ファーブとピーダーソンさんのことをよく知っていました。イーグルスがパッカーズと対戦した時のことも、鮮明に覚えています。

試合中、プレイが中断するとブレット・ファーブが真っ先に駆け寄るのは、コーチではなくピーダーソンさんでした。「その時思ったよ。彼はやれる。コーチになれると」

レイドさんの部下としてイーグルス、チーフスでポジションコーチを務めたあと、2016年にイーグルスのヘッドコーチに就任。

「ダグのプレイコールは素晴らしい。試合を読む特異な才能がある。それが名クォーターバック――ダン・マリノ、ドノバン・バクナブ、ブレット・ファーブの後ろにいたせいなのかは分からない。しかし彼は自分がプレイしているように試合を見る。まだクォーターバックであるかのように。僕たちと一緒に実際に試合に参加しているんだ」

と、イーグルスのTEアーツ選手。

10年前、ピーダーソンさんがルイジアナ州の高校コーチだった時、ペイトリオッツHCビル・ベリチックさんはすでにスーパーボウルでの優勝を3回経験済みでした。

「チャンピオンになるためには、ベストのプレイをしてベストのチームを破らなければ。素晴らしいチャンスだ。チームにとっても私自身にとっても。この2年間私が語ってきたことを選手が本当に信じて、ハイレベルのプレイをすることができるか。この対戦相手とチェスのような試合ができるなんて嬉しい」

とダグ・ピーダーソンさんは語っています。

スーパーボウルにもサンバイザーをかぶってくるのでしょうか?

ってか、バイザーって中途半端な気がしませんか?帽子かぶればいいじゃんと思うのは私だけでしょうか。サンバイザーをチョイスするその心がちょっと理解できないんです。でもバイザーが好きなコーチって結構いるんですよね。ベリチックもかぶるしショーン・ペイトンもジョン・グルーデンも・・・ってそんなこと、どーでもいいんすけどね!自分の偏見ですからね!

ということでスーバーボウルです。イーグルス、やったれやーーー!

2018/01/18

ミラクルを呼び込んだケイス・キーナムの笑顔 セインツ@バイキング戦

ミネアポリスミラクルという言う名前がつきました。ウィキペディアのページもさっそくできました。NFLディビジョナルラウンド、ニューオリンズ・セインツ対ミネソタ・バイキングス戦は、試合時間残り10秒から奇跡のサヨナラタッチダウンで、バイキングスが勝利を収めました。29対24。

まさかの結末。

前半を終って17対0とリードされていたセインツが、21対20と逆転に成功したのが第4クォーター残り3分。バイキングスが3点返せば、セインツQBドリュー・ブリーズが4th and 10の正念場をコンバートし、フィールドゴールに持ち込んで、また逆転。

バイキングスベンチでは、QBケイス・キーナムさんがうつむいて帽子をかぶったりとったりを繰り返す姿が映っていました。1点差を追うバイキングスにボールが回ってきたのが、残り時間25秒。

(逆転は)無理。大勢の人がそう思ったことでしょう。実況もそんなムード。アーロン・ロジャースならなんとかするかもしれないけど――と私も思いました。バイキングス、負けるのか。勝っていた試合だったのに。さぞかし悔しいことだろう。いいチームだった。しかしブリーズが一枚上手だったということか。スーパーボウルはセインツを応援しよう・・・。

なんて心を決めてたら、まさかのタッチダウンが炸裂。自陣30ヤードから放ったパスをWRディグズがキャッチし、そのままエンドゾーンに走りこみました。

オフェンシブコーディネーターが指示したのは、「バッファロー・ライト・7・ヘブン」。右サイドラインに沿って3人のレシーバーが走り、パスをキャッチしたらラインを割るというプレイでした。最後のフィールドゴールに望みを賭けます。

「ケイス!ボールを必ず出せ!」とOCの声がヘルメット内のスピーカーから聞こえました。ハドルの後、レシーバーを呼び止めて「誰かにチャンスを託すからな」と声をかけたQBキーナムさん。

「ステフォンがサイドラインへ走っていくのが見えた。頭の後ろへと投げたんだ。後方へ高く。彼がジャンプして『ひょっとしていけるかも』と思った。彼のグラブが宙に伸びるところが今でも目に浮かぶ。彼がキャッチして、僕は『本当に取ったのか』と」

「ラインから出ろ!」と叫んだQB。そしてヘッドコーチ。

「そしたら、セーフティが彼をかすったんだ。彼は地面に手をついたが、ダウンしなかった。彼の前方には誰もいなかったんだ!」

「あれは神だ。あの瞬間のプレイは神だ」と語るのはWRアダム・シーレンさん。

奇跡が起こった瞬間、キーナムさんは頭を抱えて「オーマイゴッド」とつぶやき、それから歓喜の飛びまわりww


ヒーローインタビューでは現在の心境を聞かれて「分かんない。表現できない。あはははは。信じられない。分かんない。ははは」とショック状態でした。ははははははは。


この後、少し気持ちが落ち着いてからは「人生で三番目に素晴らしい出来事だ。神に人生を捧げたこと、妻と結婚したこと、その次にくる最高の瞬間だ」と語っていました。

今シーズンのキーナムさんの活躍には脱帽です。レギューラーシーズンのバイキングスの試合は2、3試合見たけれど、安心して任せておけるクォーターバックという感じ。

2012年にドラフト外でヒューストン・テキサンズに入団。しかしキャンプ後には53人のロースターに残ることができず練習生に。テキサンズを2回、ラムズを2回経験した後、今年バイキングスのバックアップQBとして1年契約。サム・ブラッドフォードさんが故障したため、第2週から先発で出場しています。

シーズン前には誰も予想しなかったヒーローの出現。こういうのもスポーツの醍醐味ですね。キーナムさんハンサムや~ん。ニコニコしててやさしそう~。レシーバーをどついたりしないのかな~。(するよね)

ということで、バイキングファンの皆さんおめでとうございます!この勝利はあなたたちのもの。幸せに酔いしれてくださいね!

(ちぇーいいなぁーオレも試合がしてーなーーーー)

この写真、ほんと好き。至福の笑顔。


奇跡の瞬間をもう一度。



2018/01/11

トゥアの伝説が今はじまる・・・アラバマ対ジョージア大学決勝戦

いやーもう、本当にいいもの見たぞ!

トゥア・タガバイロア――そんな名前は昨日まで聞いたこともなかった。カレッジフットボール全国大会決勝戦に突然現れ、ひと晩で伝説を作り上げてしまった1年生クォーターバック。トゥアくんの鮮烈な全国区デビューを目撃することができた幸運に胸が震えます。

カレッジフットボールは熱心に見ていなかったけど、来シーズンは彼の試合を追っかけようかな。そう思わせてくれた今年の全米大学決勝戦、アラバマ・クリムゾンタイド対ジョージア・ブルドッグス戦でした。

試合は前半を終ってジョージア大学が13対0でアラバマ大学をリード。アラバマの先発クォーターバック、ジェイレン・ハーツ選手はここまでパス8回中3回成功、21ヤードと苦しんでいました。得点をあげることのできないアラバマは、ハーフタイムが終ると控えQBトゥア・タゴバイオラを投入。

「相手は私たちがランゲームで押してくると思っていただろう。そのとおり何回か爆発的なプレイも成功した。しかしパスが出ず、サードダウンの更新もできなければランは行き詰まる。トゥアならチームに火種を点けてチャンスを呼び込んでくれるだろう。そう考えた」

とアラバマコーチのニック・セイバンさん。

しかしチャンピオンシップの試合ですよ。2年生QBハーツ選手は去年から先発で出場、前年の決勝戦ではクレムゾン大学QBデショーン・ワトソンくんと投げあいました。(アラバマは敗退)今季は決勝までチームを導いて12勝1敗。1週間前のシュガーボウルではオフェンシブMVPを受賞しています。その選手をベンチに下げ、勝敗をフレッシュマンに託すとは。

「オフェンスの調子が出なかったらトゥアに機会を与えよう、そう考えていた。たとえこれが最後の試合でも」

というコーチの決断で1年生QB登場。ちなみにジョージア大学のQBもフレッシュマン。1年生同士が優勝を賭けて投げ合いました。

トゥアくん2度目のドライブ、3rd down からスクランブルで9ヤード。ファーストダウンを奪います。

いやー見せてくれますね。この後4プレイ後にはタッチダウン。アラバマがこの試合初得点をあげます。インターセプトもありましたが、第4クォーター残り3分で同点に追いつき、20対20。襲いかかるディフェンダーにひるまず、狭いところにパスを通してタッチダウン。
そして訪れた残り3秒でのフィールドゴールのチャンス。36ヤードのキックを決めれば、アラバマ大学が逆転優勝を飾ります。勝利を賭けたこのキック。うっわー心臓バクバクもう見てられない状態のチーム関係者に注目。


しかし、決勝のキックは大きく外れてしまいました。ヘッドホーンを投げ捨てるコーチ。ああ、こんなシーンを今シーズンは何回見たことか。キミもウォルシュったか。プロの選手ならバカヤローだけど、学生にはそんなこと言えません。キミ、くじけるんじゃないぞ・・・。

ということで延長戦に突入。

カレッジの延長戦はゴール前25ヤード地点から攻撃が始まります。両チームとも同じ回数だけ攻撃して、得点の多いほうが勝ち。

先手のジョージアは51ヤードのフィールドゴールに成功し23対20とリード。メガネくんのキッカーですよ。さすがカレッジ、なかなかチャーミング。


さて、得点しなければここで終わりとなるアラバマ。最初のプレイでいきなりQBサック、16ヤードを失います。ダメだ、やっぱり1年生だ。なんでさっさとボールを離さないのか。経験のなさがここに出た――と思うまもなく、次のプレイでタッチダウン!


この落ち着き。右を見てセーフティを止めておいて左サイドに41ヤードパス。完璧のプレイ。とどろく大歓声。紙吹雪が舞うスタジアム。絵に描いたような幕切れでした。

勝利インタビューでも、浮き足立った様子は見せないトゥアくんでした。

「まず最初に神に感謝したい。神が全てのことを可能にしてくれた。それが今夜起こったことなんだ。チームが頑張った結果だ。ディフェンスがボールを取り返してくれなければ何もできなかった。Oラインが守ってくれた――」

神に感謝しチームメイトを褒め称えるって、どっかで見た。ラッセル・ウィルソンや。落ち着いたところとか、顔つきまで似てる・・・。ちょっと小さめ、大舞台にひるまないというところも。サウスポーのラッセル・ウィルソン2世。いや、違うな。トゥア・タガバイロア1世だ。彼は彼の伝説を作っていくんです、これから。

2018年1月8日。トゥア・タガバイロア登場の日。

ということで、NFLもさっそくトゥアくんのビデオをアップしていました。





タガバイロアくんはハワイ出身。テネシー・タイタンズQBマーカス・マリオタくんと同じ高校出身とのことです。試合後には両親、兄弟姉妹と熱い抱擁を交わしていました。これまで比較的無名でしたが、第3クォーター中にウィキペディアのページができました。これからの活躍に大いに期待。コーチのみなさん、彼を大事に育ててくれー。

Tagovailoa はこんなふうに発音します。


[UPDATE]

トゥア・タガバイロアくんの手のサイズは10.13インチ(25. 7 cm)ということが判明。でかいんだな、やっぱり。背が低いのに手が大きいことで有名なラッセル・ウィルソンさんとドリュー・ブリーズさんは、どちらも10.25インチ(26 cm)。

手の大きさは、広げた時の小指の先から親指の先までで測ります。成人男性の平均は7.44インチ(18.9 cm)ということですから、結構規格はずれですよね。手のサイズだけじゃないでしょうが、QBになるべくしてなったような。

QBの手に関してはここでも書いています。
👋👋クォーターバックの手はデカいほうがいい!のでデカくするのだ


2018/01/04

【祝】プレイオフ出場に沸くバッファロー・ビルズ

レギュラーシーズン最終日。第4クォーター残り53秒。敵陣49ヤードからの4th and 12。3点差を追うシンシナティ・ベンガルズは、QBアンディ・ダルトンのパスをWRボイドが20ヤード付近でキャッチ。タックルを振り切ってそのままタッチダウン。ボルチモア・レイブンズは31対27で苦杯を喫しました。

その瞬間、22対16でマイアミ・ドルフィンズを下していたバッファロー・ビルズのプレイオフ出場が決定。


アングルを変えてもう一度。



いいなぁ~。むっちゃ嬉しそう~。一緒に喜びたい~。

ドルフィンズスタジアムのロッカーで選手が飛び上がっている、まさにその瞬間、階下のコンコースではマイアミまで応援に来たビルズファンがこんな。


バッファロー・ビルズは、1999年以来のプレイオフ進出となりました。当時のパソコンはWindows98。iPodも発売されていなかった。YouTubeができる前。そんな昔から、ずーーーーーっとチームを応援し続けてきた熱狂的なビルズファンのみなさん、おめでとうございます!

新年が明けたばかりの深夜。マイアミから帰還するチームを、バッファローの空港で待ち受けていたファンは400人以上。外は-17℃の極寒でした。



ベテランのリッチー・インコグニト選手は、過去10年間、勝率が5割を上回るチームに在籍したことがありませんでした。

「感無量だよ。こんなふうに地元に帰ってこられることをずっと待っていたんだ。俺たちは血や汗や涙を流して頑張ってきた。それは全部このためなんだ。ファンが-17℃の中、飛び上がって僕たちの帰りを待っててくれるんだ」

「この勝利はバッファロー市民のものだ。いろんな人が俺たちの試合を見に来てくれた。雨でも晴れでも、風、雪、みぞれの日も、どんな時でも。むちゃくちゃ応援してくれた。俺たちは笑いもので、バッファローは馬鹿にされていたけど、いつだってファンは俺たちをサポートしてくれた。素晴らしいファンだ。素晴らしい街なんだ。本当に嬉しい。街のすべての人たちのために、すごく嬉しいよ」

とも語っていました。

雨にも負けず風にも負けず。そういえば12月のコルツ戦、すごい試合でした。雪で視界をふさがれ、ボールがどこにあるかも見えないという状況で、頭の上に雪を積もらせながら声援を送るビルズのファン。


これぞ熱血ファンの鑑!(よくやる・・w)寒くて雪がいっぱい降るところなんだから屋根付きのスタジアムを作ればいいじゃん、という声もあるでしょうが、いやいや、雪の中のフットボール、結構好きです。(テレビで見るだけ)ビルズのファンの方たちは、「雪なんかどんどん降れー!これがビルズのフットボールだー!」と盛り上がっていたのではないでしょうか。

さて、後日アンディ・ダルトンのチャリティー基金には寄付がどっさり舞い込みました。プレイオフに送ってくれた感謝の印として、ビルズのファンがお金を寄付しているのです。試合が終って水曜までに、1万人以上の人が総計2500万円以上を寄付。

17年間のプレイオフ欠場がやっと終ったということで、17ドルを寄付した人もいれば、49ヤードタッチダウンを祝して49ドルを寄付したファンもいます。

ダルトンさんと奥さんが主催しているこの基金は、シンシナティとテキサス州フォートワース(ダルトンの出身地)で、重度の病気を患っている子どもさんとその家族のために医療費・その他の出費を援助する活動をしています。

「アンディ・ダルトン。キミの銅像を建ててやるぜ」というファンもいましたよ。

あっちもこっちも万々歳で良かったね!

(チェー、オレもプレイオフで盛り上がりてーなーーーー・・・・・・)

ということで、バッファロー・ビルズは現地日曜日にジャクソンビル・ジャガーズと対戦です。どっちもガンバレーーー!

2018/01/03

ロッカーをかたずけて噂が飛びまわるシーホークス界隈

シアトル・シーホークスの今シーズンは終了しました。選手はロッカーをかたずけて、お互いにサイン入りジャージを交換などしてオフに突入。もう同じメンバーが集まることはありません。



来年に向けてオフがスタート!ということで、選手・コーチ陣とも移動の噂がいろいろ沸きあがっているので、ちょっと整理してみます。

1.ピート・キャロルHC引退?
最終戦を前にして、そんな噂が出ていましたが、ご本人が「引退を考えるほど私は年取っていませんよ」と否定。ということで来年も続行ですね。

2.GMジョン・シュナイダーさんがパッカーズへ?
グリーンベイ・パッカーズGMトンプソン氏が別の役職への移動を発表。パッカーズGMの椅子が空きました。ひょっとしてシュナイダーさんがパッカーズへ戻るのでは?

現在のシーホークス中心選手を集めた敏腕ジェネラルマネージャーで、ピート・キャロルHCともいいコンビです。もともとウィスコンシン州出身。シアトルに来る前はパッカーズで運営ディレクターを務めていました。大学時代に当時のパッカーズGMに手紙を書き、スカウトにしてくれと頼み込んでインターンシップを始めたのがNFLへの出発点でした。

シーホークスとの契約は2021年まで。他チームへ移籍する許可は契約書にないと報道されてはいます。キャロルHCも現在のところ、「彼はここに残るはずだ。確信している」との答えです。

シュナイダーさんはシアトルでもっと腕を見せてほしい。素晴らしいロースターを作り上げてくださいよ。信頼できる、有能なGMです。

3.オフェンシブコーディネーターのベベルさんは解雇?
今シーズン苦しんだシーホークスのオフェンス。責任者ははやりコーディネーターのベベルさんなんでしょうか?あちこちからファンの「クビにしろ」攻撃が聞こえてきます。

ロッカールームを引き上げる日、WRダグ・ボールドウィンさんはベベルさんを擁護していました。

「プレイコールのせいじゃないんだよ。試合でディフェンスがどんな形態で来るのか、何をしたらいいのか、分かっているんだ。オレたちが、チームがプレイを決めることができなかった。そんな場面が何度もあった。決められなかったのは選手の責任だ。

あんたたちがベベルを責めたいんなら好きにしろよ。だけど、はっきり言うけどベベルが問題なんじゃない」

ベベルさんは2011年からシーホークスのOCを務めています。大学時代はウィスコンシン大学でQBをしていました。ラッセル・ウィルソンさんの先輩にも当たります。過去にバイキングス、パッカーズでもコーチの経験があります。

4.アシスタントHC兼オフェンシブラインコーチ、ケーブルさんは移籍?
ファンの槍玉に上がっているこの人。毎年毎年、いっこうに改善されないオフェンシブラインを見せつけられているので、無理もないんですけどね。2011年から現職で、その前はレイダースのヘッドコーチを4年務めていました。

インディアナポリス・コルツがヘッドコーチとして興味を示しているとの報道もありました。

5.SSキャム・チャンセラー&DEクリフ・アブリルの引退
今シーズン、二人とも首の怪我を負った後、復帰はなりませんでした。キャロルHCによると「クリフとキャムが、またフットボールをするのは難しい」という状態。

アブリル選手は今年32歳。両親がハイチ出身なので、オフシーズンにはハイチでチャリティ活動を続けていました。マーショーン・リンチさんと一緒にハイチの小学校を作ったりしていました。

チャンセラーさんは今年30歳。シーホークスディフェンスのリーダー的存在でした。CBシャーマンが一人で騒いで、FSトーマスが一人で興奮しているなか、静かに二人を落ち着かせるまとめ役みたいな。

ペイトリオッツのWRジュリアン・エデルマンさんがチャンセラーを"such a polite competitor"と評していたのが印象に残っています。「もうね、すごく礼儀正しいんだよ。だってさ、ヒットしといて、"Are you all right, young man?"とか声かけてくるんだよ~」と言ってました。wwヤングマンって、何それw年そんなに違わないんじゃないの?

どっかーんとぶつかるチャンセラーのヒットがもう見れないなんて悲しい。どっかでハイライト動画を探して心の隙間を埋めなければ・・・(泣)

6.DEマイケル・ベネットの今後
最終戦終了直後、「多分来年は戻ってこない。若いヤツらのゲームなんだよ。チームは若い選手のほうがいいだろ。そういうものなんだ」なんて言っていたので、もしや引退?

しかし後日、「来年もプレイする。100パーセントそのつもり。シーホークスに戻って来たい」と発言していました。

10月のラムズ戦で足底筋を痛め、12月のイーグルス戦では膝を痛めながらも試合には出場していました。今年33歳という年齢、キャップヒットを考慮するとリリースされる可能性は大きいかもしれません。

7.フリーエージェントになる選手
TEジミー・グラハム、TEルーク・ウィルソン、WRポール・リチャードソン、DTシェルドン・リチャードソン、FSデショーン・シード、他多数。ロースターがかなり変わるのは必須の様子です。

プレイオフ出場を逃したチームはさっそくコーチ陣が解雇になっていますよね。どのチームも、いろいろ動きが忙しい・・・。また随時アップしていきたいと思います。

2018/01/02

さよーならープレイオフ(泣) カーディナルス@シーホークス戦

NFL2017年レギュラーシーズンは12月31日、第17週の試合を持ちまして終了しました。

シアトル・シーホークスは、アリゾナ・カーディナル戦に26対24で負け、プレイオフ出場は成りませんでした。うううう。アトランタ・ファルコンズがカロライナ・パンサーズに負け、シアトルが勝てばプレイオフ出場になるハズでしたが、ファルコンズは自力で勝ちを呼んでプレイオフ進出。やはり、決めるところで決められないチームは力がないってことですね。

チェッ、悔しいけどしょうがない。

試合は、まさに今シーズンを象徴するような展開でした・・・。

1.遅い立ち上がり。先制点を決められ、オフェンスは前に進めない。(前半14ヤード)
2.ランが出ない。QBウィルソンはスクランブルに走る。
3.後半やっと長いパスが決まり、逆転。勝てそうな気分。
4.いらんペナルティで自分の足を引っ張る。
5.キッカーがフィールドゴールを外して敗戦。

Kブレア・ウォルシュさんが決勝のキックを外して、ピート・キャロルHCが "unbelievable" って言ってたのが抜かれてましたが、まったくアンビリーバボーよ。


残り2分。ゴール前31ヤード1st and 10から、ラン、インコンプリートパス、ランで48ヤードフィールドゴールとなったわけですが、なんでタッチダウンを狙わなかったのか。時間をつぶしてフィールドゴールが定石なのかも知れないけど、キッカーは問題山積みウォルシュ――。

2年前のワイルドカード、バイキング戦を覚えてないのか、コーチは。QBウィルソンにボールを託すべきでは?ウォルシュに任せるなんて信じられん。あーあ。

もしファルコンズが負けていて、シーホークスがこのミスキックでプレイオフを逃していたら・・と思うと恐ろしい。しかし見方を変えれば、ウォルシュさんがキックを外したおかげでドラフト順が3つくらい上がったという報告もあります。でも勝ちたかった。9勝7敗より10勝6敗の方がずっといいわ。

この試合の(自分にとっての)ベストプレイはWRダグ・ボールドウィンさんのフットワーク。キャッチした後につま先を残す足技に惚れ惚れします~。




ルーキーCBシャキール・グリフィンくんはキャリア初インターセプト!Sアール・トーマスさんが後輩に抱きついて、転がって喜んでたのが良かったです。グリフィンくんは先週のカウボーイズ戦でも初サックを記録していました。シーホークスディフェンスの期待の星!頑張ってや!



試合後はやはりガッカリ・・・。しかし、QBラッセル・ウィルソンさんは試合後もスーパーポジティブでした。

「残念だ。負けることが嫌いだからね。ロッカールームにはそんな選手がごろごろしている」

と言った後で、シャキール・グリフィン、ディオン・ジョーダンを始め各選手それぞれの名前を出してどんなに素晴らしい選手か、何を克服したかを長々と褒めまくり。こんなチームメイトと朝早くから一緒に汗を流し、勝つことを目標に精進することができて感謝している。振り返ってみると本当にいい年だった。個人的には子どもが生まれた。勝つことはできなかったけれど、それは過程の一部に過ぎない。毎日仕事に来るのが楽しみだった。感謝しかない――。

というようなことを相変わらずのラッセル節で語っていました。

切り替えハヤ!そして負けたからってグダグダ言ってない。こんな機会に恵まれたことが嬉しい。なんか視野が広いんですよね、この人。

ラッセル、どこまでもついて行くから頑張ってや!

でも、今シーズンはこれで終わりかよ~チェ~ッ!!とまだしばらくグダグダ言いそうな自分・・・。