2015/05/09

トム・ブレイディさんの、空気圧問題報告書のリアクション

空気圧問題報告書が出た翌日の5月7日、トム・ブレイディさんが、公共の場に姿を見せました。

セーラムステート大学で開かれる、スポーツ記者ジム・グレイさんとの対談のためです。
4ヶ月前に企画されたこのイベントを、ドタキャンはできなかったんでしょう。
いくらこんな新聞が出た日とはいえ。いや、こんなことを書かれた日だからこそ。



チケットを買っていた人は、もちろんトムさんのファン。
「M・V・P!」のかけ声と大きな拍手に包まれて、トムさんはステージの上に立ったのでした。

もともとの対談のテーマは他の事だったでしょうが、まさか報告書のことをスルーするわけにもいかんでしょう!ということでグレイさんは質問を開めました。



以下、二人の会話を抜粋。

JG「今夜は、あらかじめすることになってた話をしたいんだけど・・・どこかに象がいるようだねえ」
TB (笑い)「どこに?」
JG 「見えないのは君だけみたいだけど」

JG 「テッド・ウェルズの報告書が出されたね」
TB 「ははは」(ブーイングする観客を静める手ぶり)
TB 「ジムって、いつもきつい質問するんだよ。でも、僕慣れてるから」

JG 「報告書についての反応は?」
TB 「ん、べつにない。それが出てからまだ30時間しか経ってないからね、よく飲み込む時間がなかったんだ。でも、自分の気持ちがはっきりしたら、ちゃんと教えるよ」
JG 「そんなに読むのが遅いの?」(注:報告書は243ページ)
TB 「はははは。学業成績より運動神経のほうがいいんだよ。○とか×なら(プレイブックで)読んでるんだけどね。あれはちょっと長いからさ」
JG 「じゃあ、いつちゃんと発表してくれるつもりなの?」
TB 「近々。近々だといいね。今は、そのプロセスの途中なんだ。自分の気持ちがまとまってきたら、発表しますよ」

JG 「スーパーボールに汚れがついた?」
TB 「ははははは。(ブーイングする観客に)みんなはどう思う?(ノーの声)僕もそう思わないよ」
JB 「答えは?」
TB 「僕もそう思わない」


オーナーが「報告書には確固たる証拠が欠けている」と批判し、トムさんのお父さんが「息子はハメられたんだ」と怒りのコメントを出し、トムさんのエージェントが「最初にトムが犯人だって決め付けて、裏をとるような捜査をしたんだ」と声明を出す中、なんでトムさん、こんなにニヤニヤしてるん?

自分が嘘つきだって言われてて、自分を一番サポートしてくれる人たちが一生懸命反論してるのに、このどっちともつかない態度はどうなの?
自分が悪いことしてないんなら、真っ向から怒って反論してみろよ。集まってくれたファンに自分の質問ふるなよ。

そういえばこの人、1月の記者会見のときも、ポンポンつきの毛糸の帽子かぶってた。自分が不正した疑惑がかかっている大事なときに、なんでこんな帽子かぶって記者会見に来たんだよ?って思ったよ。そんなにこの帽子スキなんか?

「うかうかしたことはしゃべれない」ってのはわかるよ。
トムさんの後ろには、NFLもチームも親もエージェントも弁護士も、それこそ「ブランド・トム・ブレイディ」を守らなきゃいけない人がいっぱいいるでしょう。
トムさんの一挙一動が、ユニホームやポスターの売れ行きや、スポーツ商品やエンドースメントの契約金なんかに影響を及ぼすっていうのもわかる。だからダメージコントロールチームが、これからどういう作戦をとったらいいか、今みんなが頭をしぼっていると思う。
トムさんはその人たちと相談して、「ブランド・トム」を守る最善のコメント・対策をしなきゃいけないんだって。

でも、私はトムさんの本音が聞きたい。こんなへらへらした仮面じゃなくって、本当の気持ちをみんなに聞かせてほしい。

なんで空気を抜いたん?あんた、トム・ブレイディやん。NFL歴史上最高のクォーターバックとも言われてる人やん。ボールの空気がちょっと入っているからって、それで試合に負けちゃうような、そんな選手じゃないでしょう。規定どうりのボール使ったって、コルトなんかボロクソにしたと思うよ。

これって、政治家とか金持ちの社長さんが「これくらいしてもダイジョーブ」って思って脱税するみたいなもん?欠陥車を「いい車ですよ」って売りつけてくるセールスマンみたいなもん?誰も見てないと思ってカンニングする中学生みたいなもん?

地位も名声も力もあるのに、なんで空気ぬかなきゃいけなかったの?なんで?

トムさんの正直な本心が聞けるインタビューをいつか見たい。してくれるかなあ・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿