2016/04/05

ロバート・グリフィンⅢ レッドスキンズのドラフト指名からケガ、解雇まで

ワシントン・レッドスキンズでの経験を、「あんな目にあったら、たいていの人は壊れるよ」と、語ったロバート・グリフィンⅢ。うーん、たいへんだったよね・・・。いろんなことがあったもんね・・・。ルーキーの年に最優秀新人賞をとりながらも、その後3年間は、見ていて気の毒になるような転落の仕方でした。

ケガ、そしてコーチとの摩擦と、何かと話題の絶えなかったRGⅢですが、今シーズンは、クリーブランド・ブラウンズで再起をはかります。今までのドラマをまとめてみました。

(参考にした記事はこれ。”RGⅢの心と体をダメにしたレッドスキンズ と ”RGⅢのタイムライン”です)

2012年 ドラフト 

この年、ドラフト1位はQBアンドリュー・ラック。2位指名権はセントルイス・ラムズにあったが、QBにサム・ブラッドフォードがいたので、2位指名権を、ワシントン・レッドスキンズとトレードする。ラムズの1巡2位と、レッドスキンズの1巡6位+2巡+2013年1巡+2014年1巡という、とんでもない交換条件。こんな代償を払っても、どうしてもRGⅢが欲しかったレッドスキンズ・・・。

2012年 第1週

ニューオリンズ・セインツに40-32で勝利。RGⅢは320ヤードを投げ、2タッチダウン。この週の最優秀攻撃選手に選ばれる。ルーキーがこの賞を初戦でもらうのは、歴史上初めて。

第4週

アトランタ・ファルコンズ戦。スクランブルした際にヒットされ、軽い脳震とうと診断される。次週の試合には復帰。

第14週

ボルチモア・レイブンズ戦。8点差を追う試合展開で、LCL(膝の靭帯)を捻挫。交代したものの、すぐ試合に復帰。試合に戻り、足を引きずりながらプレイを続けるが、結局QBカーク・カズンズに交代する。試合は延長戦で勝つ。

試合後の記者会見で、HCマイク・シャナハンが、チームの医師がRGⅢの再出場を許可したと説明する。ところが、翌月、医師はRGⅢを診断していなかったことが発覚。「RGⅢはケガを見せようとしなかった。サイドラインをちょっと歩いて、すぐ試合に戻ったんだ。さわることも話すこともできなかった。恐ろしかった」という医師の談話。

15週を休んだ後、16週に先発復帰。

同期のアンドリュー・ラック、ラッセル・ウィルソンを抑え、年間最優秀新人賞に選ばれる。プロボウルにも選出。レッドスキンズを5年ぶりのプレイオフに導く。

プレイオフ・ワイルドカード戦

シアトル・シーホークス戦。足を引きずりながらも、膝にサポーターをして出場。試合序盤で、右膝を再び負傷。ロッカールームに下がるも、コーチに交代を要請して試合に戻る。しかし、膝のケガの影響は明らか。ついに、第四クォーターで膝を大きく捻って倒れる。カーク・カズンズに交代。試合は24-14で負け。

3日後にACL、LCL(両方とも膝の靭帯)の手術をうける。ACLは、大学時代にも手術をしていたところ。

負傷しているRGⅢを再度試合に投入したことで、HCシャナハンさんに非難が集まる。RGⅢも、ケガの程度を自分で判断するべきではない、あの状態でプレイするべきではなかったと批判される。

2013年

シーズンオフからコーチとの問題が報道される。

キャンプでは、ケガの回復を懸念するチームがRGⅢの練習を抑制。「理解できない。コーチが計画を説明してくれたけど、賛成できない。ウソはつけない」とRGⅢが発言。

また、レッドスキンズのオーナー、スナイダー氏とHCシャナハンとの軋轢も報道される。

1年目で、スターQBとしての資質を見せたRGⅢ。しかし、度重なるケガを懸念し、プレースタイルを変えるよう、オーナーがコーチに指示。走るプレイをできるだけ少なくし、ポケットパサーとして成長させるべきという考え。オーナーがRGⅢをかわいがりすぎて、コーチにまで口出しをすることで、3人の力関係に不協和音が。

2月、RGⅢとのミーティングについてのHCシャナハン談。

「そうだよ、彼に会って話そうって言われたんだ。まず、プレイを変えたいっていうこと。ボルチモアとアトランタとの試合、ケガについて話した。(QBを)守ってくれないと、選手生命が短くなることなんかを。そして彼は、どのプレイが許容できて、どのプレイが許容できないかを私に伝えた。それって、もうルーキーじゃないだろ。コーチに意見するって。『許容できない』って、オーナーのダンがよく口にする言葉なのさ」

「おい、ダン。クォーターバックがベテランのコーチのところに来て、こんなこと言うなんて、賢いやり方とは言えないよな。オーナーのバックアップを信じてなければな。そういや、あんたはRGⅢがドロップバックQBだって最初から言ってたし、もっとドロップバックさせろって言ってたし、この2ヶ月は彼と仲良くやってたみたいだから、これって、あんたの差し金だよな」

(って、ずいぶん正直に言い放題だね、シャナハンさん・・・。ホントに血の気が多いヒトばっかだな、NFL・・・。傍で見ている分には面白いんだけどね)

開幕試合から先発で出場するものの、成績は伸びず、チームも苦しむ。敗戦後に、RGⅢがコーチのプレイコールを疑う発言をしたり、コーチがQBを批判する発言も飛び出す。

チームの成績、コーチとオーナーの関係も悪化する一方、HCシャナハンはシーズン最後の3試合の先発はカーク・カズンズでいくと発表。RGⅢの故障を防ぐためと発表される。シーズン終了後の成績は3勝13敗。

シーズン後、マイク・シャナハン解雇。ジェイ・グルーデンが新ヘッドコーチに就く。

2014年

グルーデンHCの攻撃は、QBがドロップバックしてパスを多用するというシステム。このシステムに合ったQBで戦いたいと思うものの、RGⅢの才能も認め、「とにかく試合に出てプレイすることだ。経験をつまなければ」と語る。

第2週の試合で、RGⅢが足首の関節をはずすケガ。ストレッチャーに乗せられて退場する。回復まで7週間かかる。その間、カーク・カズンズが先発を務め、のち、コルト・マッコイに。

試合に復帰後、3試合に出場するが成績が思わしくないためベンチに下げられる。先発QBはコルト・マッコイに。

グルーデンHCは、システムに合うカーク・カズンズを使いたい気持ちが最初からあったものの、オーナーがRGⅢをプッシュし続けた、RGⅢをベンチに下げる決断も、時間をかけて、やっとオーナーを説得したと報道される。

第14週でQBマッコイが首のケガを悪化させ、RGⅢが登場。シーズン終わりまでプレイする。チームの成績は4勝12敗。

2015年

プレシーズン2試合目でヒットされまくり、脳震とうを起こす。

カーク・カズンズ、コルト・マッコイに次ぐ3番目のQBになる。



シーズン終了後、ロッカーを掃除したRGⅢは、このメッセージを残してレッドスキンズを後にしました。これ、マザー・テレサの言葉らしいんですけど、これを残した意味は何でしょうか。みんなに見てほしかったのはなぜ?

( コレを作ったのは誰なんだろうって気になるんですが、ワタシは。レッドスキンズがみ作って、みんなに渡してたの?RGⅢが自分で作ったの?フォトショップで?チームの誰かに作ってもらったのかな・・・・。)


長い文を読んでくださった方、ありがとうございます・・・・。

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