2017/06/11

酒なんか一滴も飲んだことないマーカス・マリオタ

NFLはシーズンオフですが、現在バスケットボールNBAとアイスホッケーNHLはプレイオフの真っ盛り。LBボン・ミラーさんやWRオデル・ベッカムJrさんなんかがバスケの試合観戦に訪れているところが、ひょろっと画面に映ったりしています。

アイスホッケーではナッシュビル・プレデターズが決勝まで進出。地元ナッシュビルのNFLチームであるテネシー・タイタンズの選手がおそろいのユニホームで応援に駆けつけていましたよ。


オフェンシブラインの大男たちと、クォーターバック、マーカス・マリオタさんが盛り上がってる~。あれ?でも、マリオタさんだけビールなし・・・。

と思ったらこんな画像も。手に持っているのはキャットフィッシュというアメリカ産のナマズ。なんかしらんけど、お客さんが試合中のホッケーリンクに投げ入れるのが流行っています。


ここでもマリオタさんが、ひとりだけ浮いている・・・。

「なんでビール飲まねーの?」「なんでキャットフィッシュ投げねーの?」と、高校時代の友達にも質問されたというマーカス・マリオタさんですが、その答えは

「アルコールは口にしたことないんだよね」

とのことです。まあ!そうなの・・・。トム・ブレイディさんが「イチゴを食べたことがない」「コーヒーを飲んだことがない」と答えていた時も驚きましたが、まあ、これも。へぇ~。人っていろいろ~。

マリオタさん、なかなかきちっとした人のようです。ホテルに泊まっていても、朝起きたらきちんと自分でベッドメイクをするとのこと。ネルソン・マンデラがずっとそうしていたのを見習って。朝を良い習慣と共に始めることは、非常に大切――そんなことを言っていました。なんつー見上げた青年なんでしょう。

そんなマリオタさん、昨シーズンは第16週に足を骨折。しかしリハビリは順調のようで、キャンプには間に合いそうだと報道されています。タイタンズは去年プレイオフ出場にあと一歩だったので、ファンの方は今年に期待しているのではないでしょうか。頑張ってほしいです。

キャットフィッシュについては、「ちょっとキモいから」という答えでした。クールですね!みんなが調子に乗って魚を放り込んでても、ホイホイと便乗しない。あくまで自分に忠実、きっちりとしたマリオタさんでした。


2017/06/07

マーショーン・リンチの後ろにはオークランドがついてるぜ

マ、マーショーンがしゃっべっとるよ・・・!

シーホークス時代は、しゃべらんリンチとして有名、メディアを無視して罰金までもらっていたRBマーショーン・リンチさんですが、本日、オークランド・レイダーズのOTA後、真剣にインタビューに答えていましたよ。

引退を取り消し、またフィールドに戻ろうと決心したのは、オークランド・レイダーズが移転すると聞いたから。

「オークランド出身だからよ、もちろん地元でプレイしたい、そんなチャンスがあればいいなとは思ってたよ・・けど、移転しちまうってことはさ、子どもたちは、アイドルが成長するのを見る機会を失うってことだよ。もう地元にはいなくなるってことだから。

オレはここの出身だし、今でもずっとここにいる。子どもらはそういうのが見れるんだよ。誰かが実際にやったんだって。自分と同じ場所で育ち、自分が崇拝するチームでプレイする選手がいるんだって。


オークランドの街がオレについてるって気がする。一緒に乗ってるんだ。

オレたちがどっから来てるのか、何を代表してるのかを語るのは難しいよ。だって四苦八苦してつらいのをみんな知ってるからさ。

オレはここで生まれて育ったんだ。学校の廊下や、街の路地でさんざんやった。本当にいろんなことをさ。やっとここでプレイするチャンスをもらえたんだよ。

みんなが、ああ、よかったねとか言ってるけど、これはオレからのオークランドへの気持さ」

というように、地元への愛を語っていました。

オークランドの高校を卒業してカリフォルニア大学、その後2007年にドラフト1巡でバッファロー・ビルズに入団。2010年にシーホークスにトレード移籍し、2015年シーズン後に引退したマーショーン・リンチさん。去年はハイチやエジプト、そして地元オークランドでチャリティー活動している様子が報道されていました。

1年のギャップがどうでるのかな?もう31歳だし?という声もありますが、どうですか、この走り。


マーショーンにとってもいいシーズンになればいいなあ。古巣のシーホークスとは、レギュラーシーズン戦は組まれていませんが、プレシーズンで一度戦う予定です。

シーホークスディフェンスとマーショーン・リンチ・・・。見たいわぁーーー。

2017/06/05

アール・トーマスが帰ってくるぜ

昨シーズン、脛骨を骨折し12月でシーズンエンドとなったシアトル・シーホークスのアール・トーマスさん。引退をほのめかすツイートなどして、ファンをヤキモキさせていましたが、現在は気迫のこもった練習で今シーズンに備えているようですぞ、みなさん!

「今日の練習で一番印象に残ったのはアールだな。火曜の練習からドリルをこなしている。トップスピードだ。意気込みがすごい。自分がどれぐらいできるか見てるんだな。順調に回復している。キャンプには必ず間に合う」

とは、OTA1週目終了後のピート・キャロルコーチの言葉。

はぁー、安心したー。だってね、12月末、WRタイラー・ロケットさんが怪我した試合の直後に「必ず来年戻るぜ」と宣言はしていたものの、口先だけってこともあるし、どうなんだろうなぁと思っていました。

だけど、口だけではなかったアール・トーマス。

彼のリハビリをずっと指導してきたトレーナー、ジェレミー・ヒルさんによると、今までに見たことないほど激しいモチベーションで、リハビリに取り組んでいるとのことです。

高校時代からの知り合い、大学でのチームメイトだったヒルさん自身も、同じ怪我を経験しています。アール・トーマスさんがパンサーズ戦で怪我をした直後すぐに電話し、レントゲンの結果待ちの間に、何を予期すべきか、これからの心構えを説明していたそう。

その数分後に引退ツイートが飛び出して、「マジかよw今電話切ったばっかだぜ。コレ話したとこだろ」と、今では笑って語るヒルさん。

ヒルさんの拠点テキサス州オースチンで、アール・トーマスさんは3月4月とずっとリハビリに取り組んでいました。普段、日曜は休みにしてしているヒルさんをジムに呼び出して、毎日朝10時から午後4時までみっちり筋力、瞬発力、柔軟性などをトレーニング。

「顔をゆがませてヨロヨロになってたよ。ちょっと休めと言っても、『大丈夫だ、さあ次』って。そんなヤツさ」

「最初、NFLに入ったばかりのときは、自分がここでやれるんだって見せてやらなきゃならないだろ。だけど今回は違う。今度は自分自身に証明するんだ。彼は練習をビデオに撮ってる。それを見て、また練習を重ねるんだ。

引退って言葉が忍び寄るんじゃないかな。それが少し怖いのかも。そんなことを考える自分が信じられないんだ。それが彼を動かしている。自分自身と戦っている。以前の自分より良くなろうと。怪我の記憶を消そうと戦ってるんだよ」

「あいつ、今まで見たことないほどのヤル気だ。今までヤル気がなかったってことじゃない。これまでないレベルのモチベーションなんだ。どこまでいくのかすごく期待している」

とヒルさんは語っています。

おお、いいですね!アールが頑張っているなら、応援する方も気合が入るぜ!自分もジムに行こうかな!

ということで、アール・トーマスさんのリハビリ風景を少しご覧くださいませ。


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「チームメイトのことを考えてる。期待を裏切ったりしねーぞ」



SSカム・チャンセラーさんとCBリチャード・シャーマンさんと。


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ううう、アール頑張ってや。フィールドに立つ日を心待ちにしているですよ・・・。

2017/06/03

リチャード・シャーマン+Dが反ラッセル・ウィルソン?という件について

さてみなさん。去年12月のラムズ戦でシアトル・シーホークスのCBリチャード・シャーマンさんが激怒してオフェンシブコーディネーターのベベルさんに食ってかかったのを覚えているでしょうか?

原因は、シーホークスオフェンスの、1ヤードラインからのパス。

「そんなことをしたら、どんな結果になるか分かってるだろ?!」というのがシャーマンさんの言い分でした。1ヤードからのパスといえば、アレですよね、アレ。第49回スーパーボウルで、ニューイングランド・ペイトリオッツのCBマルコム・バトラーさんにインターセプトされたあのプレイ。

ああ・・やっぱり傷跡は深いんだな・・と改めて思いましたよ。

昨シーズンはサイドラインでキレてるところに注目が集まったリチャード・シャーマンさん。オフシーズンになるとトレード話も持ち上がりました。「シャーマンがチームを出たがっている」という噂も。

そうしたらこのたび、リチャード・シャーマンをはじめディフェンス陣はピート・キャロルコーチとQBラッセル・ウィルソンに強い不信感を抱いているとの記事が発表されました。あのスーパーボウルでのプレイの後遺症が尾を引いている。ディフェンスが勝利の要因なのにウィルソンが評価されすぎている。との理由でチーム内に深い亀裂が生じていると報道しています。

いくらシーズンオフでネタに困ってるからって、今頃なんなの。ロッカールームでのいざこざがあったとは聞いてるけど、昔の話を掘り起こして、衝撃の真実暴露みたいにして売ってんじゃねーよ。ラッセルがみんなに嫌われてる図を勝手にヌリヌリしてんじゃねーーー!と大いにムカついた記事がこちらです。


スーパーボウルでの、あのプレイコールへのわだかまり。「RBマーション・リンチにボールを渡さず、パスを選んだのは最大の失策である」「コーチ陣はリンチではなくQBウィルソンにヒーローになってほしかったのでは」なんて、非難ごうごうでした、あの時は。

この記事によれば――

本来ならばシーホークスはすでに何度もスーパーボウルで勝っているはずだ。そうなっていないのは、ウィルソンとキャロルに責任があるとシャーマンは考えている。

ディフェンスはスーパーボウルで勝てるレベルでプレイしているのに、ウィルソン+オフェンスは同じ責任を果たしていない。それなのにキャロルはウィルソンを責めることはしない。ディフェンスのおかげで勝ち星をあげているのに、QBが高評価を受けているのはおかしい。

そしてね、優等生のラッセルと彼をかわいがるコーチに、ディフェンスのパンク野郎たちが反感を持って、チームは分裂してるんだって・・・。

アホか。

そりゃあロッカールームで不協和音が鳴ることもあるでしょう。エゴの塊の大男集団なんだから。ちぇーせっかくベンチで休めると思ったのにもう4th downかよ~またディフェンスかよ~と思う時だってあるよね。そんでラッセルがあまりに文句の付け所がない人だから、それが癪に障る人がいるのもうなずける。

でも、スーパーボウルで負けたことをQBとコーチだけの責任にするって、そんなことするんですか?プロの選手が本気でそう思うのか?あの最後のインターセプトが衝撃的だったから、そこだけ注目されるけど、第4クォーターで3rd and 14をコンバートされて、24対14のリードをひっくり返された試合ですよ。

そして、いくら心に深い傷を負ったからといって、3年前のプレイにこだわって、これからのシーズンを無駄にするつもりなんでしょうか?

こんな記事が出た直後、DEマイケル・ベネットさんは

「オレはラッセル・ウィルソン大好きだよ。いいチームメイトだし友人だ。それ以上に人間として素晴らしい。先週うちに遊びに行ったとき、バーベキューリブをくれたんだ」

なんてツイートしてましたwwいい人やね。センターのジャスティン・ブリットさんはESPN宛てに「#偽ニュース」と一言。そのあと、「オレが守りたいQBはラッセル・ウィルソンだけだ」とも。


肝心のシャーマンさんはといえば、「あんな記事、うそっぱちだよ」と言っていましたが、どうなんでしょう。

3年前には、「ラッセルはメンタルむっちゃ強いんだ」なんて褒めてた人なんですよ。

「ボールが自分に有利なように転がらないからって、彼は落ち込んで泣き言をいったりしない。最も必要される時には立ち上がって、オレたちのために試合を勝ってくれるヤツなんだ。彼がどんなにすごいか、みんなは知らないかもな。でもこれで分かっただろう」

なんて、2014年シーズンのNFCチャンピオンシップ、パッカーズ戦の後に言ってたんですよ・・・。

ということで、今年の、チームとしてのシーホークスはどうなるんでしょうか。ま、いろいろ問題は出てくるでしょうが、チームとして解決しよう、前向きに前進しようという意志でみんなが取り組めばなんとかなるんじゃないの?そういうもんじゃないんでしょうか。

でもシャーマンさんがまたニュースの中心になるのかな?ということも含め、今シーズンもいろいろ気になります・・・。

2017/05/31

セレブレーション反則緩和でアントニオ・ブラウンもうれしい件

NFLが今年はタッチダウン・セレブレーションのペナルティを緩和するそうです。

確かに去年は、「ええ?これで反則?」というようなペナルティが多かった。No Fun Leagueと揶揄され、選手やファンからも不満が寄せられていたので、まあ多少譲歩することにしたんでしょう。

ちなみに、過去タッチダウンの際に課せられたアンスポーツマンライクコンダクトの数と、罰金はこのくらい。

シーズン     反則     罰金
2016 29   $310,301
2015 20   $  66,548
2014 16   $  94,125*
2013   8

昨シーズンの罰金なんか前年の5倍弱ですよ。切符切りまくりじゃないの?2014年の罰金約940万円*のうち、300万円はジミー・グラハムさんのダンクに科されたものとのこと。

この年からダンクが禁止になったので、(ムカついて)プレシーズンの試合で2度も見せつけてやったらしい。おお!グラハムさん優しそうな顔して挑戦的ですね~。

ゴールポストへのダンクは、今年も禁止。相手を侮辱するような行為もダメ。暴力的・攻撃的なもの、例えば首を切るマネとか銃を撃つフリ、去年ジョシュ・ノーマンさんがやってた弓矢を射るマネも禁止です。そして、性的行為を示唆するようなのも。

こんなんして腰を動かしちゃあダメっすよね~アントニオ・ブラウンさん。


さて、去年は630万円も罰金を払ったアントニオ・ブラウンさんですが、ちょっとは自由になった今年は張り切っているようです。

「いいことだよ。みんな楽しみにしてると思うよ。Oラインの選手なんかはエンドゾーンでセレブレーションすることってあまりなかったけどね。面白くなりそう」

と、今年はオフェンシブラインの選手とコラボしたパフォーマンスを思案中の様子。プロボウラーのセンター、パウンシーさんとは一緒に踊ったことがないので、ぜひ巻き込みたいらしい。そういえば、タッチダウンを決めたワイドレシーバーがいい気になって踊ってる間に、ラインマンはさっさとベンチに引き上げがち。縁の下の力持ちにもっとスポットライトが当たるのは、イイんじゃないの~。

今年はグループでのセレブレーションもOKということですから、チームでなんか考えてくるところもあるんじゃないでしょうか。

ほかには、地面に寝転んだり、ボールを小道具として使うのはOKとのこと。

アントニオ・ブラウンさんはシーズンオフにピッツバーグ・スティーラーズと契約を延長しました。4年で68億円。今年28歳。結果を出さなければならないプレッシャーはある?という質問には

「いつだって天井は上げていかなきゃ。チャンピオンシップを取ることに集中するぜ」

ということです。

OTAが始まってチームもゆっくり動き出してきました。開幕まであと100日くらいあるけど、あ~、新しいシーズンへの期待が膨らむ~。

2017/05/24

時給1100円バイト兼業のNFL選手

プロスポーツ選手と聞けば、みんな億万長者。豪邸に住んでキレイな奥さんもらって・・的なイメージがありますが、いやいや、みんながみんなそうではありません。

タンパベイ・バッカニアーズのワイドレシーバー、バーナード・リーディさんは、シーズンオフに車椅子専用車の運転手をしているそうです。体の不自由な方がお客さんなので、救急法、介護トレーニングも取得済み。

下の写真に写っている、この日のお客さんは朝鮮戦争、ベトナム戦争に従軍した70歳の男性です。リーディさんとはすでに顔なじみで、親しげに会話しながら、お医者さんへと向かうところ。


バッカニアーズと契約した、今年の基本給は4650万円。しかし全額が確定しているわけではありません。

リーディさんのNFL入りは2014年。ドラフト外フリーエージェントとしてアトランタ・ファルコンズに入団し、1年間を練習生として過ごしました。年収は1086万円。しかし翌年には、OTA(キャンプ前のチーム練習)にしか参加できず、フットボールからの所得は62万円とガタ落ち。

2015年のシーズン中は、車椅子専用車の運転手として毎日8時間、週に5日働いていました。日曜日の勤務中は、NFLの試合をラジオで聞くこともできたけれど、つらかったのでゴスペルを聴いていたとのこと。信じることでモチベーションをキープしていたそうです。

昨年2016年は、2月にバッカニアーズと契約。しかしプレシーズンに故障し放出されるはめに。12月に故障が治ると、練習生として再契約。2試合で53人ロースターに残り、858万円の収入となりました。

「銀行残高だって限りがあるだろう。生きるためには、何か仕事しないとね。給料がなかったら金は減る一方さ」

「オフシーズンにはここで仕事をさせてもらう。ありがたいことだよ」

「(フットボール引退後も)これをしてるかもしれないな。今は経済的には十分で、この仕事をしなくてもいいんだけど、何もしないよりいいだろ?トレーニングとプレイの復習のあと、家でごろごろしてるより。お金を稼げるし、その上、人助けもできるんだよ。助けを必要としている人って、本当にいるんだからさ」

「たくさんの人が・・自分のことをすごく大変だと思い込んでるだろう?だけど違うんだよ。他の人の話を聞いてみるとさ。それに、毎週同じ人を乗せてると、親近感が湧いてくるんだよね」

会社の上司は、リーディさんを高校生のときから知っている方。試合で活躍する様子を見ていました。彼がフットボール選手として成功するのを応援し、練習に支障をきたさないように仕事のシフトを組んでくれます。

「彼は人当たりがいいんだ。丁寧で親切で、安全運転をしてくれるってお客さんから電話をもらうよ。(バッカニアーズで)うまくいくといいなあ。そりゃもちろん、彼にここで仕事してもらいたいけど、やっぱりフットボールしてもらいたいな」

と語っています。

ねえ。いろんな人がいますよね。ルーキーもベテランも、なんとかプロで食べていこうとしている人たちも。そろそろOTAが始まりましたから、みんな意気込んで練習に精を出している最中でしょう。

私もちょっと気を引き締めて向き合いたいです、いろんなことに。と思いました。

2017/05/20

チーフスとは今年が最後と覚悟するアレックス・スミス

カンザスシティ・チーフスは、2016年シーズン12勝4敗。AFC西地区の1位としてプレイオフに進出しました。クォーターバックは、2013年にサンフランシスコ・49ers から移籍したアレックス・スミスさんです。

2017年ドラフト当日、チーフスはバッファロー・ビルズとトレードアップし全体10位でQBパトリック・マホームスを指名。トレードの条件としてビルズに譲渡したものは、全体27位(1巡)+全体91位(3巡)+2018年1巡指名権。チーフスの将来を担うクォーターバックとして指名したのは明白です。

こんなあからさまなチームの方針を見せ付けられて、現在の先発QBはどんな気持ちなんだろう。

「チーフスが僕を必要とするのは、この1年だけだろう」なんてキャプションを付けて、こんなさみしそうな写真を使っていますがね、ESPNは。


でも、アレックス・スミスさんは、NFLではこんなの普通のことだからさ、と達観した様子で語っていましたよ。

「チーフスが僕に託すのはこの1年だけだろうね。そういうもんだよ。もし試合で結果が出せなかったらさ、コーチは正直だから。出場して結果を出す。皆そうやってるんだ」

「パトリックをドラフトした、しないに関わらず、それは変わらない。そうだろう?自分の実力が伴わなかったら、プロじゃいられないのさ。そういう仕組みになってる。そういうポジションなんだ」

アレックス・スミスさんは2005年に全体1位でサンフランシスコ・49ersにドラフト指名されました。最初の6年間はオフェンシブコーディネーターが毎年代わり、怪我にも泣かされました。同期でNFLに入ったアーロン・ロジャースさんと比べられて、悔しい思いもしたことでしょう。

しかしジム・ハーボーさんが49ersのヘッドコーチになると、2011年にはNFC西地区の1位に。スタッツ的にも最高の年になりました。2012年にはコンカッションで先発を外れると、そのままQBコリン・キャパニックさんが台頭して、結局シーズン後にはトレードで放出。

「ちょっとその時と似てるかもね。僕は年とったQBだし、チームは若くて伸びる選手をドラフトしたってことで。でも、全く違うチームで、コーチ陣も違う。僕だって同じ選手じゃない」

「いろんなことがあったよ。この前の時とは、ちょっと事情は違うけど、ま、分かってるさ。誰がGMでも、ここは重要なポジションだから、才能ある選手を取れるだけ取るよね」

「納得してるよ。もう13年目だし。といっても、自分の目標はブレていない。そうだろ?もっと活躍できる。いまだに上達している感触がある。正直なところ」

というように、自分の場所を真摯に受け止め、しかしなおかつ、ヤル気を見せている、気負ったところのないアレックス・スミスさんです。

チーフスとの契約はあと2年。パトリック・マホームズさんが順調に育てば、それでチーフスとは終わり。ビジネスとはそういうもの。

ドラフトの直後、マホームスさんとも話をしたと言っていました。家族でドラフト指名を祝っている喜びの時だったので、早々にあいさつを切り上げたそうですが。そんなところも、大人やね~。

まだまだアレックス・スミスさんには頑張ってほしい。サンフランシスコからカンザスシティに移って、活躍している姿を見て、よかったな~って思ってました。

新しい選手も楽しみだけど、ベテランだってまだまだ捨てたモンじゃないっすよね!


2017/05/18

ホームレスだった ブロンコスの1位指名ガレット・ボールス

さてみなさん、今年のドラフトで赤ちゃんといっしょにステージに登場した、ブロンコスの1巡指名ガレット・ボールスさんを覚えているでしょうか。

全体20位、オフェンシブラインでは一番目の指名でした。生後4ヶ月のキングストンちゃんが注目の的になっていましたよ。


このボールスさん、高校時代は警察にも名が知れ渡るワルだったそうです。酒、ドラッグ、暴力、ギャング行為、とあらゆることに手を染め、学校は退学。刑務所にもぶち込まれました。下のビデオに高校時代の写真がありますが、確かに険のある顔。しまいには、父親に家を放り出されるはめに。


段ボール箱とカバンだけの荷物で、道に座っていたボールスさんを見つけて手を差し伸べたのは、ラクロスコーチだったフリーマンさん。

すでに4人のお子さんがいたフリーマン夫妻でしたが、行く当てのないボールスさんを受け入れることにしました。教会に行くこと、昔の友達とは別れること、夜間は携帯電話を差し出すことなど規律厳守を約束して、家族の一員となったそう。

高校卒業も難しい状態でしたが、なんとか卒業。そのあと2年間モルモン教の伝道をした後、ジュニアカレッジに入学。そこで2年フットボールをして、2016年ユタ大学に編入。1年で力を見せ付けて、NFLドラフト1巡指名って、まあ、灰から不死鳥が甦るような、素晴らしいカムバックではありませんか。

ボールスさんもすごいですけどね、それ以上にすごいのがフリーマン夫妻ですね。だって手のつけられない不良のティーンエイジャーですよ。成長期の自分の子どもだっているというのに。悪い影響、やっかいな荷物になるかもしれないのに。問題を抱えるのは明白なのに、「このコはいいコなんだ」と信じて、すべてを受け入れるなんて、すんごいよ~~。

現シーホークスのタイトエンド、ジミー・グラハムさんも、あんな優しそうな顔をしていますが、厳しい生い立ちでした。母親に捨てられたも同然のグラハムさんを引き取った女性なんか、シングルマザーですよ。自分だって経済に余裕がないのに、冬なんか寒くって暖房なしでブルブル震える状態なのに、いろいろ難しい高校生なんか引き取って、もう、その潔さ。感服する。天使かよ・・・。

こういう人たち、いるんよね・・。リーチの広い人たちが。少しでも見習いたい。

ということで、ガレット・ボールスさんのルーキーシーズンも楽しみです。シーホークスに来て、ラッセル・ウィルソン守ってほしかったけど、ブロンコスで若いQB守るのもいいんじゃないかな。1巡指名なので、先発出場も大アリですね。

パパさんだし、息子のためにも頑張りなはれや~!

2017/05/17

キャパニック→シーホークス=パーフェクト by マイケル・ベネット

いつも言いたい事を大声で堂々と語ってくれるシアトル・シーホークスのディフェンシブエンド、マイケル・ベネットさんが、「シアトルはね、コリン・キャパニックにとって完璧なところだよ」とラジオで発言していました。


「彼はさ、世の中を変えようとしてるんだよ。そんなリーダーシップを取れるやつ、ロッカールームにいた方がいいだろう?」

去年、試合前の国歌斉唱で起立しなかったことで、「殺してやる」との脅迫状も受け取ったと報道されたコリン・キャパニックさん。そんなことがあっても、自分の信念を変えなかった人間が「問題児」として扱われるのは間違っていると、ベネットさんは語っています。

「もしキャパニックがうちのチームに来ることになったら、すごくいいと思うよ。ピートみたいなコーチもいるしさ、こういうチャレンジに向いている人なんだ。オーナーだってホームレスを救うためにお金を出している人だし。選手たちも地域に貢献している。ラッセル・ウィルソンを見ろよ、このチームはコミュニティを巻き込んで一緒に成長していこうとしてるんだよ。だから、キャパニックには完璧なところさ」

「うちのロッカールームにハマると思うな。絶対そう思う。オレら同じ問題を話し合っているんだもの。ただ、彼の方が一歩前に出る勇気があったってことだよね」

「彼のこれまでの経験を見ると、うちのチームはランが主体のオフェンスだからさ、リードオプションをプレイする機会が増えるだろ、そしたらNFL主力選手に戻れる力もつくよ」

「うちのチームはいいシステムを持ってる。いい選手もいるし、いっぱい勝ち試合のあるラッセルもいる。キャパニックにはいいと思うな」

というように、オレの大きな胸に飛び込んでこーい!と両腕を広げているマイケル・ベネットさんです。いい人やね~。去年は記者に悪態ついてたこともありましたけどw

たしかに、保守的な東海岸のチームよりも、リベラルな西海岸の都市のほうが、キャパニックさんを受け入れる土壌はありますよね。

3月にフリーエージェントとなったキャパニックさん、現在はニューヨークに住んでいます。パーソナルトレーナーと毎日5時間みっちりトレーニングを積み、先発QBとして活躍するつもりであるとのこと。

このシーズンオフには、チャリティー活動にも力を入れていました。

刑務所を出て就職活動を始める人たちのためにスーツを寄付したり、


ソマリアに救援物資を送る手助けをしたり、様々な福祉活動に献金したり。

まだまだNFLで先発をはれるクォーターバックだと思います。

先週、シーホークスのGMシュナイダーさんが、キャパニックさんのエージェントに連絡を取ったということですが、このオフシーズン、どこかのチームがキャパニックさんに興味を示したと報道されたのは、これが始めて。

みんな、なに?彼が今シーズンも余計な騒動を起こすのを心配して、遠巻きにしてるだけなの?シーズン中は余計なことをするなと、きちんと伝えて契約すれば、そんな問題は回避できるんじゃないの?自分のチームの力になるかどうか、この人がどんな人なのか、会って話をしてみなければ分からないんじゃないの?

この人が、これでNFLから姿を消すとはちょっと思えないです・・・。

2017/05/16

コリン・キャパニック→シーホークス説が浮上

3月からフリーエージェントとなっている、元サンフランシスコ・49ersクォーターバック、コリン・キャッパニックさんについて、突然ですが、シアトル・シーホークスと契約するのがお互いにとってベストなのでは?という説が歩き始めました。

スポーツ・イラストレイテッド誌のピーター・キングさんによると、下記のような理由からです。


1.シーホークスQBラッセル・ウィルソンのバックアップは、現在のところトレボン・ボイキン(オフシーズン中に2回逮捕)と、他に無名の選手が2人。

2.シーホークスのオフェンシブラインを見る限り、バックアップQBは非常に重要なポジションのひとつである。昨シーズンは、QBウィルソンがまるでパンチバックのようだった。

3.ヘッドコーチのピート・キャロルは、選手の自由を尊重する指導法を貫いている。

4.GMジョン・シュナイダーは、ベストな選手であれば、誰といわず、チームに適応できるか見極めようとする心の広さを持っている。キャパニックは、このやり方の最適なモデルケースとなるだろう。

5.オーナーのポール・アレンは、NFLの多勢を占める超保守的なオーナーではない。去年、国歌斉唱時に起立しなかった、それによって国民の怒りを買った、という理由からキャパニックとの契約を拒絶するとは考えられない。「この選手がベンチにいることと、それに伴うファンの怒りと、どちらに価値を置くべきか?」とは秤にかけるだろうが。

6.オフェンシブコーディネーターのダレル・ベベルは、従来の型にとらわれない指導法でラッセル・ウィルソンに力を発揮させている。キャパニックとベベルがうまくマッチするかは分からないが、試してみる価値はある。

ベベルとコーチ陣は、キャパニックが合わないと判断するかもしれない。ウィルソンのバックアップQBでいることを彼が侮辱と感じるかもしれないし、他の理由が出てくるかもしれない。しかし、実際に試してみなければ分からない。シアトルの現在のバックアップQB状態を考えれば、キャパニックを招き入れて、とりあえず話してみる価値はある。

7.最悪の場合を考えてみよう。キャパニックを16週間(今日からロースター最終カットの日まで)雇用することになる。ユニークで、実力のあるクォーターバックを目の前で検証することができるのだ。先発75回の経験があり、まだ29歳のQBを。

8.シアトルの現時点でのバックアップ陣、ボイキン、ヒープス、ハワードを考えてみよう。先発の経験は3人とも皆無。パス成功数は、全員合わせて13回。

9.シアトルの街、ファンは、これが現実のこととなっても、逆上したりはしない。

★ ★ ★

どうですか?そう言われてみれば、そうかも・・という気はします。

HCピート・キャロルもGMシュナイダーさんも、けっこう受け入れ範囲が広そうだし、ラッセルだってグダグダ言う人じゃないし。

オーナーのアレンさんも、ジミー・ヘンドリックス博物館を建てたり、日本の戦艦武蔵を自費で探したりと、金持ちヒッピー的な、自由主義の人なので、キャパニック個人の信念についてああだこうだとうるさく言う人ではないでしょう。

アメリカで警察官による黒人への差別的暴力事件が続き、「こんな国には敬意を払えない」として試合前の国歌斉唱での起立を拒否したのが、去年のコリン・キャパニックさん。

国への侮辱だ、いや彼にも一理ある、と賛否両論が吹き荒れていました。

私個人としては、いや、気持ちは分かるけど他のやり方もあるはずだよね、と傍観していました。アメリカ国旗に敬意を払わないというのは、自由主義を守るために自分の命を差し出している兵隊さんたちに敬意を払わないということにもつながるので。

そんな騒動の後、キャパニックさんは大統領選は投票していない、来シーズンは国歌斉唱で起立する、とも語っていたので、なんやねん・・矛盾しとるやん・・と多少呆れていたところもありました。

しかし、ここ2、3年は低迷を続けていたとはいえ、スーパーボウルにも出場した経験を持つクォーターバック。それが5月になっても就職先がないというのは、政治的な問題が大きく関与しているのは明白です。超保守的、超民主党派、超トランプ派が大勢を占めるNFLオーナーは、問題児キャパニックを拒否しているのに違いない。

ドメスティックバイオレンスを働いた選手とはアッサリ契約するのに、個人の信念を貫き通すのは許さんのかよ・・と、オーナー達にもムカつきますが。

と、そんなピーター・キングさんの記事が出た日に、ちょうどHCピート・キャロルさんが、キャパニックも、RGⅢも、バックアップQBとして考えてはいるという発言をしていました。


この二人を特別に、というわけではなくて、「全ての選手を考慮に入れている」というニュアンスですけどね・・・。

さて、どうなるんでしょうか。

キャパニックさんもRGⅢも、ラッセル・ウィルソンのバックアップはしたくないんじゃないのかなあ・・・。

2017/05/06

パッカーズ vs べアーズ=因縁のライバル という話

グリーンベイ・パッカーズとシカゴ・ベアーズは古~い歴史のある、NFLでも最大のライバル同士だという話を知っていましたか?

私は知らなかったですよ。最近の現状で言うと、「ベアーズ?勝てないチームだね」という意識しかありませんでした。そしたら、今シーズンのスケジュールが発表になった時、にーさんが、シカゴ・ベアーズのこんなビデオを教えてくれました。


これ、ベアーズの対戦相手です。どの料理がどのチームなのかさっぱり分かりませんが、「チーズ」がパッカーズだというのは一目瞭然ですね。グリーンベイのあるウィスコンシン州はチーズが有名で、パッカーズのファンはチーズヘッドと呼ばれる帽子をかぶって応援する慣わしです。

そのチーズの扱われ方のぞんざいなことww

何か因縁があるのかと思って調べてみたら、この2チームは最古のライバル同士なんだそうです。

最初の顔合わせは1921年。以後、これまでに194回対戦しています。成績はどちらも94勝94敗6引き分け。すごい!本当のライバル!しかし最近はパッカーズが断然有利です。(2010年以降パッカーズの12勝3敗)

ということで、ベアーズがやっかみ半分というワケでもないでしょうが(いや、もちろん)パッカーズQBアーロン・ロジャースさんとオリビア・マンさんが別れた際には、シカゴの新聞社がこんな報道を。


「女優オリビア・マンとボーイフレンドが破局」

究極のディスりかげん!オリビア・マンとロジャースを比べたら、ダントツでボーイフレンドさんのほうが有名だと思うんですが、完全に無視ww大新聞社とはいえ、ライバルに対してはあくまでも挑戦的な姿勢を崩しません。

この直後にベアーズの公式アカウントが「ロジャースの悲しい顔」写真をツイートしちゃったもんだから、パッカーズファンの方々がお怒りになって、こんなリプを送りつけていました。


こんなのも。


すごいですね、ファンの人たち。目には目を。歯には歯を。「侮辱しやがって!絶対ユルさねー」状態ですね。

ファンだけでなく、選手の方々もライバル同士の試合になると敵意むき出し。1985年には、ベアーズがランボーフィールドを訪れた際、ロッカールームに馬の肥やしが積んであったという話も。(ひどいw)

去年までベアーズのクォーターバックだったジェイ・カトラーさんがテレビ解説者へ転身と発表された際には、すでに引退済みの元パッカーズ、トム・クラブツリーさんがこんなツイートを。

「テレビ界でジェイ・カトラーが活躍することを切に願っています」と書きながら、INT=インターセプトを強調するという小技をきかせています。

あんた、もう引退してんだからほっとけや~という気もしますが、いやはや、執拗ですね~。

でも、最高に好きだったのがこのビデオです。

ベアーズファンのドラフトパーティ。トレードアップした2位でベアーズがミッチェル・トラビスキーを指名した瞬間。ベアーズファンの「ノーーー!クォーターバッーク?!」と叫ぶ苦悩をご覧ください。

その場に居合わせたパッカーズファンの男のコwww思いっきりバカにしとるww

ということで、パッカーズ対ベアーズの試合はファンも選手も盛り上がるだろうな、と思いながら観戦すると余分に楽しめるのではないでしょうか。

今シーズンは9月28日、第4週にベアーズ対パッカーズ戦です!

2017/05/04

シカゴでブーイングをくらったミッチェル・トラビスキー

2017年NFLドラフトで、シカゴ・ベアーズは全体2位でクォーターバック、ミッチェル・トラビスキーさんを指名しました。

次の日にはさっそくシカゴへ飛んだトラビスキーさん。ベアーズで契約の話をした後、夜はバスケットボール観戦へ。NBAはプレイオフの真っ只中で、ちょうどシカゴ・ブルズがホームで試合をしていました。

ブルズのユニホームをもらって嬉しそうなトラビスキーさんですね~。会場の大スクリーンにトラビスキーさんが映し出されると、歓声が沸き起こりましたが、それと同時に、けっこう大きなブーイングを浴びたんだそうです。


いや、シカゴのスポーツファンは、トラビスキーさんに不満があったワケじゃないですよね。停滞するシカゴ・ベアーズに、ワケ分からんことをするGMに、不満が溜まっていたんですよね。ドラフトで迷走したチームへの怒りがトラビスキーさんに向けられてしまったんだと思います。

バッキャロー、トラビスキーめー!テメーのせいでー!能天気に笑ってんじゃゃねー!いや、彼のせいじゃないんですけどね。

今年のドラフトは、ディフェンスに良い選手が集中し、クォーターバック陣はイマイチという評判でした。「1巡でQBが指名されることはない」という解説者もいました。

しかしドラフト前になると、1位指名権のあるクリーブランド・ブラウンズが、QBトラビスキー指名を考えているという話が。DEマイルズ・ギャレットをパスしてトラビスキー?まさか、それはないだろう。いや待て。ブラウンズヘッドコーチでQB育成に定評あるヒュー・ジャクソンがそう考えるなら、ひょっとしてトラビスキーは才能ある選手なのかも知れない。

と、ドラフト前に、急に株が上がったミッチェル・トラビスキー。QBの中では一番手に躍り出ました。しかし順当に考えれば、指名されても1巡の後半。10位以内で指名されることはないだろう――そんな評価でした。

ところが蓋を開けてみると、ブラウンズが1位でDEマイルズ・ギャレットを指名した後、ベアーズがトレードがアップ。全体3位から2位に上がり、QBミッチェル・トラビスキーを電撃指名。

もともと2位指名権を持っていたサンフランシスコ・49ersとのトレード内容はこんな。

ベアーズ→ 2位指名権を得る
49ers→ 3位+67位(3巡)+111位(4巡)+2018年3巡指名権を得る

えええー!!2巡も3巡もくれちゃうん?1コ上がるだけなのに?ってことは、今年豊作だというディフェンス選手をパス?ベアーズの未来をこのQB一人に託すんだね?

ベアーズファンのうめき声が聞こえてきそう・・・。

さらに、ベアーズのヘッドコーチであるジョン・フォックスさんは、ドラフト当日までチームがトラビスキー指名の意向を聞かされていなかったとの報告もあります。どうやら、フォックスさんとGMは仲が悪いらしい。

フォックスさんはディフェンス寄りのコーチということなので、いいディフェンスの選手をとりたかったのかもしれない。

なんやねんGM。もっとチーム内で話しろよ~。GMとコーチがうまくいってないところはダメやで~。

ベアーズはフリーエージェント初日に、タンパベイ・バッカニアーズのバックアップQBだったマイク・グレノン選手を獲得しました。3年45億円という大盤振る舞い契約。これもちょっとびっくりしました。もっとケチるつもりなら、そうできただろうに、これもGMの見栄でしょうか。

今年はグレノン先発で行くとGMが明言していますから、トラビスキーさんは2、3年かけて育てるつもりなんでしょう。先輩QBの見習いをさせて。そういえば各地を転々としたQBマーク・サンチェスさんも今シーズンからベアーズです。

ということで、ベアーズのQBはどうなるのか?今年トラビスキーさんに出番は来るのか?2位指名の価値はあったのか?という所が見ものですね。

トラビスキーさん、未知数です。ヒュー・ジャクソンさんも、49ersのHCカイル・シャナハンさんも見送ったというのは事実。大学で先発したのが13試合しかない。過去10年間、1巡で指名されたQBのなかでは最少の数ということです。

でもキャム・ニュートンだって14試合しか先発してないんだ・・。どーなんだろう???


2017/05/02

レイダースでもビーストモードを見せてくれ マーショ-ン・リンチ

さて、かねてから噂のあったマーショーン・リンチさんのオークランド・レイダース入りですが、NFLドラフト前に実現しました。

まずは、リンチさんとレイダースが契約に合意。2年で基本9億円、インセンティブを含めると16.5億円にもなり得るという内容です。

その後、シアトル・シーホークスとレイダースがトレードで合意。シーホークスが2018年ドラフト5巡指名権を得、レイダースがマーショーン・リンチと2018年ドラフト6巡指名権を得るというトレードでした。

レイダースは2020年よりラスベガス・レイダースとなってしまうので、その前にプレイしたい。自分が生まれ育った街のチームに貢献したい。という気持ちには同感。加えて、レイダースはスーパーボウルを狙えるチームになってきたし、そのチームでやってみたいという気持ちにも納得。

ということで、レイダースとなったマーショーン・リンチさん。初日の様子が、なんともうれしそうでした。


ねえ。ヘルメットかぶってぬがないもの~。

マーショーン・リンチさんは、2007年ドラフト1巡目でバッファロー・ビルズに入団。2010年にシーホークスへトレード移籍。2011年からの成績をざっくり書いてみると

2011年 1204ヤード
2012年 1590ヤード
2013年 1257ヤード
2014年 1306ヤード

となっています。2015年は怪我のため、出場できたのは7試合。獲得ヤード数は417。シーホークスの、お世辞にも褒められないオフェンシブラインの隙間を縫って、毎年1000ヤード以上も記録するって、只者ではありませんよね。

オフェンシブラインについては、これまでにもチームの弱点だと言われてきました。Pro Football Focusによると、2011年~2014年のシーホークスオフェンシブラインの評価は、32チーム中29位、20位、27位、19位となっています。昨シーズン2016年にいたっては、なんとドンケツの32位。ガーン・・。

対して、レイダースのオフェンシブラインは高評価を受けています。昨シーズンは4位。がっちり守ってくれるラインマンが揃っていれば、ビーストモードだって走り易いに違いない。

ブルドーザーが突き進むように、タックルなどものともしないあの走りが、また見れるのかと思うと、胸が躍ります。プレシーズンにはシーホークス戦が予定されているので、ぜひ出場して会場を盛り上げてほしい。

マーション・リンチさん、今年のオフには、シーホークスで同僚だったクリフ・アブリルさんのチャリティーに参加し、ハイチを訪れていました。孤児院を慰問したり、学校を建設したり、子どもたちと遊んだり。

学校建設予定地では、自らツルハシを持ってエンヤコラ。


トレードが決まった直後のシアトルタイムス日曜版には、全面広告を掲載してシーホークスオーナーのポール・アレンさん、ファンの人たちに感謝していました。


もう31歳とか、1年のブランクは厳しいとか、もう以前のような走りはできないだろうとか、否定的な声も聞かれますが、そんな世間話を一蹴する活躍を見せてほしいぞ!

マーショーンのユニホーム、シルバー&ブラックがカッコいいだろ・・・。

2017/04/26

キャムとオデルとボンさん@コーチェラ野外コンサート

4月14日ー16日、21-23日にかけて、カリフォルニア州コーチェラヴァレーで野外音楽コンサートが開かれていました。レディオヘッド、レディガガ、ケンドリック・ラマーなどのミュージシャンが参加していたのですが、有名どころのNFLの選手たちも訪れていたようです。写真を貼っていきます~。

まずは、カロライナ・パンサーズQBキャム・ニュートン。


ファッションにはちょっとうるさいキャムさん、どうですか、花柄ツーピース。デザインしたお店の話によると、上下それぞれ約2万円。帽子のコレクションも多いキャムさんは、いつも12~25万円ほどの帽子を注文するとのことです。ここでかぶっているのはいくらかわからんけど。

夜も盛り上がってます。音楽はフューチャー。(べつにラッセルへの当て付けってことはないと思うけど・・)


ニューヨーク・ジャイアンツのWRオデル・ベッカムさんもいました。隣にいるガキんちょがめっちゃノリノリ!歌はドレイク。


デンバー・ブロンコスのLBボン・ミラーさんは、ヒューストン・テキサンズのWRディアンドレ・ホプキンスさんなんかといっしょ。


キャムさんに負けずとポーーーズ。

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バンダナはなんでしょうかね?やっぱり顔を隠しているんでしょうか?有名人だから。でも楽しそうです!


というふうな、なつかしのキャムさん、オデル、ボンさんでした。

こういうのもまあいいけど、早くユニホーム姿が見たいんよね~。

2017/04/24

モハメド・サヌーが飛行機でもらった手紙

モハメド・サヌーさんは、アトランタ・ファルコンズのワイドレシーバーです。2012年ドラフトでシンシナティ・ベンガルズに指名され、昨年ファルコンズに移籍。スーパーボウルにも出場しました。

どんな顔かな?私は思い出せません。でも、さすがNFL選手です。飛行機で後ろに座っていた男の子がサヌーさんの顔を覚えていました。

飛行機を降りる時、思いがけずこんな手紙をもらったサヌーさん。


「ハーイ!

私たちのことはご存じないと思いますが、感謝の言葉を述べたいと思います。あなたの席の後ろに座っていたのは、私たちの息子です。あなたのことをずっと観察していました。

あなたがプレイを学んでいるところ、飲み物、食事に気を使って、健康に良いものを選んでいるところなんかを見ていたんです。人にも丁寧に対応していらっしゃいました。

息子はまだ10歳ですが、アイスホッケーのエリートチームに選ばれて、コネチカットでの練習に行くところです。子どもたちはあなたを励みにしていますよ。誇りに思ってください!

ありがとうございました。頑張ってくださいね!

後ろに座った家族より😊」

あら~。いいお手紙じゃないですか~。

後ろに座ったガキんちょに、そんなにジロジロ見られるのかと思うと、有名人も大変だね~うかうか気も抜けないよね~。という気もしますが、いやいや、大人なら誰でも公共の場では子どもの見本となる行動をしなければ、ですよね。

変なものなんか見てないで、サヌーさんはしっかりフットボールのフィルムを見てたんでしょう。さすがですね。キャンプもまだ始まっていないのに、頭はいつもフットボール!選手の鑑や。

サヌーさん、どんな顔してるのかなと思ったら、いい顔していましたよ。覚えておいて、今シーズン応援しようーっと。(シアトル以外との試合では)

2017/04/23

アーロン・ヘルナンデスの自殺と殺人事件

元ニューイングランド・ペイトリオッツのタイトエンド、アーロン・ヘルナンデスさんが終身刑服役中の独房で自殺したというニュースがありました。

別件で、二人殺人事件の無罪判決が数日前に下りたばかり。現在服役中であるオディン・ロイド殺人事件に関しても控訴する予定でした。傍聴席に詰め掛けていたのは、ほとんど被害者二人の家族と友人で、ヘルナンデス側は婚約者と4歳の娘さんだけ。下の写真は、無罪判決後に二人に向けて投げキッスするところ。


「父親を亡くし、その上、これからずっと父親にまつわる数々の話と向き合っていかなければならないアーロン・ヘルナンデスの娘のことを思うと、胸が痛む」とコメントしていた方がいましたが、ほんとにそう。

アーロン・ヘルナンデスは、20歳でNFL入り。その年のロースター最年少でした。22歳で40億円の大型契約を結び、25歳で殺人罪による無期懲役が確定。獄中、ベッドシーツで首を吊り、享年27歳。

三人の命を(多分)奪い、知り合いの顔面を撃ち抜いて片目にし(多分)、被害者関係者一同を不幸に陥れただけでなく、自殺によって、自分の家族をも悲しませるという、救いようのない結末になりました。

子どもたちが夢見るようなNFLのスター選手になったのに。人がうらやむような成功を手に入れたのに、殺人を犯す理由がどこにあっただろう。人の人生メチャクチャにしたあげく、自分の命も捨てるのか。不幸を振りまくために生まれて来たんか、おい。

オディン・ロイド殺人事件が起こったのは、2013年。

ロイドさんの彼女とヘルナンデスの婚約者が姉妹という縁で知りあいました。ロイドさん自身もセミプロのフットボール選手でしたが、それだけでは生活していけない状況。車がないロイドさんに、ヘルナンデスが高級車をレンタカーで借りてやったり、一緒にクラブで一晩100万円と豪遊したりしていました。

6月16日の夜、ヘルナンデスから連絡が来て呼び出されたロイドさんは、翌朝、死体となって発見されました。車に乗せられて殺害現場に向かう途中、「俺が誰と一緒にいるか知っているだろう」「Nfl」というテキストを妹に送っていたそうです。

死体が発見されたのは、ヘルナンデスの自宅から1kmほど離れた空き地。銃で数回撃たれ、そのまま放置されていました。

それまでにも、彼の過激で暴力的な一面は問題になっていました。

2007年には、フロリダのレストランで支払いを巡って争いになり、従業員を殴って鼓膜を破裂させています。当時チームメイトだったQBティム・ティーボウが同席しており、仲裁に入ろうとしたが無理だったということ。

フロリダ大学では、何度もドラッグテストに引っかかりました。

2012年には、ボストンで二人殺人事件容疑。ナイトクラブでドリンクをこぼされてカッとなったヘルナンデスが、クラブを出た後、その人の車の横につけ銃を発砲したと、ヘルナンデスの車を運転していた知人が証言しています。

アレクサンダー・ブラッドリーという、この知人は、2013年にフロリダで顔面を撃たれ、片目を失いました。前年の殺人事件の証人を消そうとしたヘルナンデスが犯人だと語っています。

ブラッドリーはドラッグディーラーであり、犯罪者でもあるので、証言は信用できないと二人殺人事件は無実になったわけですが、これらの事件から、ヘルナンデスの冷酷で残忍な一面が浮き出しになりました。

それ以上に驚くのが、犯罪に対しての無頓着さ。人を撃ってそのまま。証拠を隠すとか、バレないように細心の注意を払うとか、そんなことはどうでもいい。警察がどうしようと構わない。と言わんばかりの無造作さは、すでに自分の人生を投げ出しているかのよう。

彼のことを思う友達だっていたでしょう。フロリダ大学のフットボールプログラムなら、コーチやカウンセラーなど、彼をサポートする人がたくさんいたはずなのに。

父親代わりのように親しくしていたコーチもいます。オディン・ロイド事件当日は、ちょうど父の日で、アーロン・ヘルナンデスはそのコーチに「父の日おめでとう」と連絡していました。その日が誕生日だったコーチの息子とも45分談笑していたそうです。

スーパーボウルに出場してタッチダウンも記録していた。ブレイディのパスをいくらでもキャッチして、NFLのスター街道を突き進んで、結婚して幸せな家庭を築けるはずだったのに、それを選ばず、不幸な道に自ら進んで堕ちていったこの人。

自殺報道後には、マイアミ・ドルフィンズのマイク・パウンシー選手が、インスタグラムに友人の死を悼む投稿をしています。フロリダ大学でチームメイトでした。


また、2011年ニューイングランド・ペイトリオッツ対デンバー・ブロンコスの試合後には、トム・ブレイディとティム・ティーボウがこんな会話を交わしています。



ブレイディ:アーロンとブランドンのことは、気をつけて見てるよ。I'm trying to watch over Aaron and Brandon.
ティーボウ:感謝してます。いいヤツらなんですよ。I appreciate that, too, man. They are good guys.
ブレイディ:まあね。大変だけどね。Yeah, they are a lot to handle.

(当時ペイトリオッツのラインバッカーだったブランドン・スパイクスもフロリダ大学でティーボウのチームメイトでした)

人間って、本当によく分からんよね・・・。

自殺報道後、様々な情報が明らかになってきています。

アーロン・ヘルナンデスの額には赤いインクでjohn 3:16と書いてあった。聖書が開いてあり、3通のメッセージが残されていた。法的には無実で死亡したことになるので、ペイトリオッツは契約金の支払い義務がある。娘に遺産を残すために自殺したのではないか。実はヘルナンデスはバイセクシュアルで、それを隠すためにオディン・ロイドを殺害した・・などなど。

これからもしばらく関連ニュースが続くかもしれませんが、もう放っておいたほうがいいような気持ち。

人を殺したアーロン・ヘルナンデスに同情はしないけど、彼の家族と被害者の家族、知人関係者の方々は、本当に気の毒です。残念ですとしか言いようがない・・。

2017/04/11

リチャード・シャーマンのトレードに断固反対

シアトル・シーホークスのコーナーバック、リチャード・シャーマンさんのトレード話が出没しています。

始まりは3月中旬くらいだったでしょうか。どっかの記者が自分の妄想を語ってるだけだろうが、と本気にはしていませんでした。シャーマンさんもテレビ番組で「トレード話、笑っちゃうよね」なんて、アッサリ交わしていたし。

その後、シーホークスのGMジョン・シュナイダーさんが、トレードに関して「持ちかけられた話は聞いている」と発言し、おや、そういう話が無きにしも非ずなんだな~という方向に転進。

でもまあ、これは当たり前かもしれません。どんな選手であれ、トレード話ぐらい来ることはあるでしょう。

3月末にはシャーマンさんが、「この街と仲間を残して、どこかに行きたくはない。でも、これはビジネスだし、チームの方針が変わることもあるだろう」と発言。

4月に入ると、GMシュナイダーさんがラジオ番組に出演し、

「今、噂になっていることは本当だ。彼も、私たちも、どんな話が来ているかオープンに語り合っている。(トレードが)実現するかどうかは分からないが。いつも言うように、そういう話の98%は成立しないものなんだ。しかし、ドアは開いた。外に出て行って、Aのドア、Bのドアの向こうに何があるか見ている」

と説明。な、な、なんかトレード実現しても不思議じゃない様子。え、シャーマン放出?でも、コーナー誰もいないんよ?デショーン・シードは膝の怪我で開幕に間に合わないんじゃ?シャーマンなしのシーホークスなんて考えられない・・・。

ヘッドコーチのピート・キャロルさんは、「何かが起こるとは考えられない」とはしながらも、「彼は去年いろいろあったからね。自分で起こした問題だけど」なんてコメントしていて、それじゃあ、アレかい?ひょっとして、去年シャーマンさんが反抗児だったから、トレードするぞと脅しているんでしょうか?

第6週のアトランタ・ファルコンズ戦では、ディフェンシブコーディネーターにキレて怒鳴ってチームメイトになだめられてた。

第15週のロサンゼルス・ラムズ戦では、オフェンスがゴール前1ヤードからパスプレイを選んだ後、オフェンシブコーディネーターに怒鳴ってた。

う、ウザイ、確かに。コーチにしてみれば、「うっせぇ!お前の出る幕じゃねー!」と謹慎処分くらい叩きつけてやりたいかも。

ピート・キャロルさんが「リチャードは悪かったと反省している」と発言した後に「オレは後悔してない」とかのうのうと言ってたし。

どっかの記者にムカついて「あんたのキャリアつぶしてやるぜ」なんて言ってたし。

言いすぎだっつの!!

さすがに、このコメントに関しては謝罪していましたがね。「ピートいわく、オレにそんな権限はないって」というツイートも。

「どうやってオレのキャリアつぶすんだよ?」
「あんたがメディアパス取れないようにしてやる」
「へえ、そーなの」
「そうさ」

なんてやり取りをした後に、廊下でコーチがシャーマンさんの肩をつついて「リチャード、お前にパスの許可権限ないからね。オッケ?」とささやく姿が想像できて、ま、これはこれで楽しかったんですけどね。ファンとしては。

まぁ、いろいろあってもいいよ。ぶつかり合って、言いたいこと言い合って、それでお互い歩み寄って問題を解決していけばいいじゃないの~。と別に心配なんかしていませんでしたよ。でも、そうしたら最近になって、ESPNのインサイダーであるアダム・シェフターさんが

「トレードは、もともとリチャード・シャーマンが言い出したことだと理解している。シャーマンの要望があって、シーホークスが動いている」

とか言い出すではないですか!

そんな話は聞いとらんぞ!他の記者ならガセネタって言えるけど、シェフターさんは信頼しているんよ。ソースはどこなんじゃー!シーホークスディフェンスの売り物のブラザーフッドって偽物なのかよー。離れられない兄弟なんじゃないのかよー!真偽は如何に?おいシャーマン、出てきて何とか言えーーー!!!

と叫びたいところですが、そんな騒動は知らんこっちゃないと、シャーマンさんはドミニカへ旅立ちました。

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なんだよぅ~、#心配なし#ノープロブレムって。ちぇー、勝手にしろーーー!

トレード、あるかもしれないし、ないかもしれない。シュナイダーさんの言うように98%はないと思う。しかし、それでも少し気がかり。リチャード・シャーマン、いろいろうるさいけどシーホークスでいてほしい。どこにも行くなよ~。おーいぃぃ!

2017/04/10

シーホークスの新人WRシリル・グレイソンはLSUの陸上選手

NFLドラフトを前に、シアトル・シーホークスが新人ワイドレシーバーと契約しました。ルイジアナ州立大学(LSU)の陸上選手、シリル・グレイソンさんという人です。リレーの選手として全米大学チャンピオン4回という記録の持ち主ですが、フットボールは2011年以来プレイしていないという、ほとんど未経験者。

フットボール選手ではありませんが、先週のLSUプロディに参加し、40ヤードダッシュ4.33秒という記録を残しました。今年のコンバイン招待選手と比べても3位になるという好成績。その日のうちにシーホークスから契約の話が来たそうです。


大学5年生、しかもフットボール選手ではないということで、ドラフトを待たずに契約となりました。

「なんていうか、信じらんないよ・・」と語るグレイソンさん。そりゃあそうでしょうよ、ねぇ~。プロディから契約成立に至るまでを取材した記事があったので、それを紹介します。


火曜日プロディ前日
シーホークスのスカウトから電話が来て、いっしょに夕飯を食べる約束をする。レストランでは、LSUのフットボール選手数人も同席。

水曜日プロディ
40ヤードダッシュ、その他ドリルの終了後、スカウトに「明日の予定は何も入れないで。シアトルに連れて行くから」と告げられる。

アパートに戻りシャワーを浴びて、教会に行く準備をする。「父さん牧師だからね。行かないと」教会に着く前には、木曜夜発の飛行機だと連絡が入る。

木曜日
夜8時にシアトル着。「ウソみたい。こんなに早く進むとは。プロディで誰かの目を引くことができるとは思っていたけど、こんなことって」

金曜日
シーホークス練習施設で身体検査。両膝、肘、手首のレントゲン撮影。チーム関係者と会う。本人のことは全て調査済み。「下調べがきちんとしてあった」

身体検査は合格。夜にはオファーが提示されるだろうと、急遽エージェントを探す。父親と連絡を取り、ニューヨークのエージェントに決定する。

オファーは、平均的なルーキー3年契約。約5000万円、保証なし。エージェントが数チームに打診するが、どこも同じような契約で、午後7時6分にはシーホークスと契約成立。家族に連絡する。

月曜日
シーホークスがオフィシャルに契約を発表。

ということのようです。プロディから2日後にはもうプロ契約を済ませているって、本当に夢みたいだったでしょう。本人も家族も信じられないのでは。

それにしても、プロのスカウトってすごいですね。視野の広さ。調査の深さ。フットボール以外の選手まで丹念に調べ尽くしているんだな。膝のレントゲン。うーん、やっぱり・・・。

グレイソンさん、高校時代はディフェンシブバックでした。陸上の奨学金を得て大学へ。陸上のプログラムが終った後、フットボールに参加したかったけれど、奨学金枠85人はすでに決まっていたので、プレイできませんでした。

でも、プロよ、プロ。もちろんトレーニングキャンプで成果が出せなければ、あっさり切られることになるんでしょうが、大きなチャンス。LSUといえば、オデル・ベッカム、ジャービス・ランドリーの後輩ですよ。そんな活躍を期待しよう!

土曜朝にはルイジアナに戻ったグレイソンさん。4月17日にはシアトルに引越して、練習しながら卒業単位取得に必要な勉強を続けるとのこと。

よし、「シリル・グレイソン」という名前を覚えておくことにしよう!ぜひぜひ、レギュラーシーズンで、その俊足を見せてほしいです!ガンバレ~!!


◆追記◆

1.グレイソンさんに関して他の記事を読んでいたら、LSUのプロディで、クォーターバック役となりワイドレシーバー候補生にパスを出していたのは、マット・フリンさんだったという話が。

フリンさんもLSU卒業生です。2012年にシーホークスの先発QBとなるはずだった人。9億円保証の契約を結んでいましたが、その年ルーキーで入団したラッセル・ウィルソンさんが、結局先発を勝ち取ったんでした。現在31歳でフリーエージェントだそうです。



2.シアトルに到着した時、グレイソンさんの銀行口座にあったのは3400円。滞在中の食事をどうしようかと思ってたら、ホテルのルームサービスを1万円まで使っていいとシーホークスのスタッフが伝えてくれたそうです。

3.LSUの学生なら、誰でもプロディに参加できるわけではありません。大学ではフットボールができなかったので、プロになるならこの日しかチャンスがないと、数ヶ月キャッチドリルを猛練習しました。フットボール部に電話をし、メールを送り、押しかけて、なんとかプロディに参加できるように頼み込んで、やっと参加できたようです。

夢のような話が突然降ってきたというワケではなく、自分の夢に向けて努力を続けていたからこそ、こんなチャンスが回ってきた。ぜひ、ものにしてもらいたいぞ!

2017/04/05

ブレイディのジャージ盗難事件解決に一役買った19歳少年の話

さて、みなさん。今年のスーパーボウル直後、トム・ブレイディ着用ジャージが盗まれるという事件がありましたね。その資産価値が5000万円だと報道されていました。

けっ、大げさもいいとこ~。ヒューストン警察署に提出した盗難届の「被害額」欄 にペイトリオッツがそう書いただけやん~自己申告でさぁ~。と、斜め目線で見ておりました。

メキシコでそのジャージが発見されたというニュースを聞いた時にも、正直、呆れました。車の盗難とか空き巣窃盗とか、警察なんか何にもしないくせに、汗臭いジャージ探すのにFBIなんか使ってんじゃねー!国民の税金をそんなことに使っていいのか!警備管理を怠っていたNFLとペイトリオッツに任せておけばいいんじゃー!と。

トム・ブレイディのスーパーボウル着用ジャージ。ペイトリオッツファンにとっては、お宝でしょうが、世界の99.9パーセントの人にとってはどうでもいいことっすよね。ふっ。

と、そんなニュースも忘れかけていた矢先、実は、19歳の少年がこの事件を解決する手掛かりを提供していたという話が。


この人、ディラン・ワグナーさんは、シアトル在住のペイトリオッツファン。(どうですか、この写真。地元放送局がわざわざ12'sの旗を飾っとるw)スポーツもの記念品の収集家なんだそうです。

去年12月にeBayというサイトを通して、ジャージを1着売ったワグナーさん。それを買ったメキシコ人収集家と、自分のコレクションを見せ合ったそうです。写真を送って。相手からは30枚も写真が送られてきました。

「オレ、こんなの持ってんだぜ」「うおおおお!スゲーー!」と、盛り上がったのではないでしょうか。コレクター同士ですからね。そのいくつかの写真の中に写り込んでいたのが、49回スーパーボウルのトム・ブレイディ着用ジャージでした。

「あれ?それ、どこで見つけたの?」というワグナーさんの質問に、「ん、まあ、後で教えてあげるよ」と答えたメキシコ人。実は、この人が今回のジャージ盗難犯人でした。

去年12月には、49回スーパーボウルのジャージが紛失したことは公表されていませんでしたから、「いいなぁ。本物かなぁ」で終っていたところ、今年のスーパーボウル後にブレイディのジャージが盗まれる事件が発覚。

ワグナーさんはペイトリオッツPRやヒューストン警察に連絡を取りましたが、折り返しの電話はかかってこなかったそう。

そんなところに連絡してきたのが、友人のATFスペシャルエージェント、クリストファー・アロンさん。(ATFとはアルコール、タバコ、銃を取り締まる連邦政府機関)アロンさんもコレクターで、12月の写真をワグナーさんと見ていました。

「彼がESPNの記事へのリンクを送ってきてくれた。それには、ブレイディがジャージを盗まれたのはこれが初めてじゃないと書いてあった。シーホークスとのスーパーボウルでもあったことだと。人が努力して勝ち取ったものを、堂々と盗むヤツがいるなんて信じられない」

と語るワグナーさん。友人のATFスペシャルエージェントがFBIに連絡し、ワグナーさんは犯人の情報を提供したというわけです。

「彼(エージェント)が言うには、スタジアムのビデオだけじゃ証拠が不十分だったらしい。僕の写真がなかったら、家宅捜査の許可は取れなかったかも」

だそうですよ~。

19歳の少年が、コレクターつながりでATFエージェントと友達だってこともすごいし、この犯人もコレクションを愛するあまり、つい足が出たってところがミソ。隠しておけばいいものを、ちょっとトム・ブレイディ見せてやろうか、すごいだろ?なんて気持ちが、命取りになりましたね。あぁ~。

「いつか、トム・ブレイディと会えるといいなあ。夢が叶ったらいいな。ジャージが彼の元に返ってきて本当に嬉しいよ」

と語ったワグナーさん。トム・ブレイディがペイトリオッツの試合に招待してくれるだろうよ!飛行機代、宿泊代付き、サイン入りジャージ、ボール、その他もろもろ付きで。

ねぇ~。5000万円のジャージ2着も見つけてもらったんよ~。

みんなに愛されたトニー・ロモさんが引退を決めたのは・・

ダラス・カウボーイズのQBトニー・ロモさんが引退を発表しました。

「えぇーッ、残念。好きだったのに」という声があちこちから聞こえた今日。みんなロモさん好きだったね。カッコよすぎず、なんか親しみやすいお兄ちゃんという感じでした。

2003年にドラフト外でカウボーイズに入団し、3年後には先発QBに。プレイオフ出場5回のうち、勝ったのは2回。というと、あまりいい成績には聞こえませんが、パッサーレイティングは歴代4位。


しかし、最近は鎖骨の骨折、背中の怪我が続き、2年間で5試合にしか出場していません。今月で37歳という年齢を考えると、引退もやむ終えない・・・。

昨シーズンは、プレシーズン試合で背骨を痛め、ルーキーQBダク・プレスコットさんが先発になりました。チームは連勝に連勝を重ね、カウボーイズのファンは盛り上がっておりました。

ロモさん、実は怪我が治った11月半ばに、「先発QBの座に再び挑戦させてほしい」とチーム幹部に願い出ていたそうです。「先発に戻してくれ」ではなくて、あくまでも「争わせてくれ」という意味で。

しかし、チームは連勝中。ファンも首脳陣も、プレスコットに将来のQB像を見だしつつある。プレイオフへ向かう大切な時期に、チームの方針を変えることはできないと、ロモさんに説明しました。

「トニーにはつらかったと思う。トニーを愛する人たち、このチーム、組織にとって、大変な決断だった。しかしチームはダクに一任していたんだ。ダクにもトニーの気持ちは分かっていた。そして感謝していたと思う」

と語るのは、幹部のスティーブン・ジョーンズさん。

これって、あれか・・。ロモさんが「カウボーイズの先発QBはダクだ。僕はバックアップにまわる」と記者会見した、その前の話だね・・・。

新人ダク・プレスコットさんは、プレイオフでもグリーンベイ・パッカーズ相手に十分活躍できることを証明しました。

カウボーイズには自分の場がなくなったロモさん。オーナーのジェリー・ジョーンズさんは、オフシーズンプログラムが始まる4月17日には、ロモさんの去就をはっきりさせたかったそうです。

ヒューストン・テキサンズにトレードの話もあったけれど、それほど熱のこもったオファーではなかった。ブロンコスは、トレバー・シーミアン、パクストン・リンチという若いQBを育てるのが優先だ。そのためにマイク・マッコイというオフェンシブ・コーディネーターを雇った。リーグ全体に、ロモさんを何が何でも欲しいという熱がない。ペイトン・マニングがコルツを去った時とは違う・・・。

そんな冷えた市場の状況も、引退してテレビ実況者への転進を考えさせた理由のひとつかもしれません。

カウボーイズ関係者によると、ここ数年、トレーニングキャンプ初日に現れたロモさんは、ちょっとしまらない体つきだったという報告も。キャンプ中に体をつくればいい、というスケジュールで。

これ、トム・ブレイディとかラッセル・ウィルソンとかならば、オフシーズンにしっかり体を作ってキャンプに臨むという気がします。wwロモさん、そんなところも憎めないんですが、まあいいじゃないか。引退して少しは気をぬいたらいいじゃないの~。

CBSの実況をするそうなので、シーズンが始まったら、毎週ロモさんに会えます。どんな実況してくれるのか、楽しみでもあります。

では、昨シーズン最終戦に登場したロモさんの、選手生活最後となったタッチダウン。この試合、見てました。おお!ロモさんやるう!という素晴らしいドライブでした。


また、こういうお茶目なところも憎めないww


さようなら、ロモさ~ん。ありがとう~。


2017/04/03

ラインを飛び越えてのキックブロックはこれで見納め

先週は、NFL競技審査会でこれまでのルールがいくつか変更されました。そのうちのひとつが、「フィールドゴール、エクストラポイントのキックの際に、ディフェンスの選手がオフェンシブラインを飛び越えてブロックする行為は禁止」です。

昨シーズン、シアトル・シーホークスのボビー・ワグナー選手がやっていました。こんなやつ。


この時、ワグナー選手の足がスナッパーの背中をかすっていましたが、選手の上にどしんと着地しない限り反則にはなりませんでした。

この試合、延長戦では、アリゾナ・カーディナルスがフィールドゴールを決めれば勝ちという場面で、再び跳んだボビー・ワグナーさん。



ブロックすることはできませんでしたが、キックはポールに当たって失敗。前からはボビー・ワグナーが突っ込んでくる、横からはリチャード・シャーマンが飛び出してくる、とそんな目にあってカタンザロさんもビビッたことでしょう。落ち込む顔が*ちょっとだけ*気の毒。

簡単なようにも見えますが、ボールのホルダーがロングスナッパーに出す合図をあらかじめフィルムで勉強しておかなければいけないし、スナッパーの構えが低いか高いか、助走の位置なども瞬時に判断しなければなりません。

「(スナッパーが)低く構えてたからね。フィルムで見たように、本当に低かった。だから跳べるだろうなと思ってやってみたら成功した」

ワグナーさんは試合後に語っていました。練習では、飛び越すプレイをしていなかったので、ぶっつけ本番だったようです。小さい頃はバスケットの選手だったから、自分にはぜったいできると信じてチャンスをうかがっていたとのことですが、そんな、子どもの頃の思い込みでよくやるな・・(汗)という気もします。

きれいに決まれば、う~ん芸術的・・と唸りたくなるようなこのプレイですが、来シーズンからは前面的に禁止に。

こういうエンターテイメントも見たい。チェ~またNFLのお偉方が試合をつまんなくしちゃってるよ~とブツクサ言いたいところではありますが、選手の安全を考えてということなので、ま、しょうがないでしょう。32チームのオーナーが投票を行った結果、満場一致で可決されたということです。

ボビー・ワグナーさん、それから同じシーホークスのカム・チャンセラーさんは、この決定を不満としておりました。


偶然にヘルメットとヘルメットがぶつかるのもダメ、ラインを跳ぶのもダメ、いったい次は何だよ?と、たいそうご不満の様子。

でも、このプレイを禁止にしようという案は選手会からも出ていたそうです。

「これ、イヤなんだよね。月曜日に、誰がこのプレイをするのか決められて、その誰かになるのがイヤなんだよ」

と語る選手のほうが多いとか。ま、そういう気持ちも分かるような・・。

ということで、これからはもう見ることの出来ない、カム・チャンセラーさんのジャンプ。2015年、プレイオフでのカロライナ・パンサーズ戦です。



1回目、なんでこれ失敗したんだろう?まん前まで行ってたのに?と、ちょっと不思議。オフサイドの後、2回目も跳んで、これはブロックしたものの、キッカーにぶつかって反則となりました。

改めて見ると、こういう見せ場、盛り上がっていいのになぁー。

去年はニューイングランド・ペイトリオッツのジェイミー・コリンズ選手もブロックに成功。

失敗の場合もありますが、それでも意表をついて、試合の楽しみでもありました。


残念と言えば残念。でも、ボビー・ワグナーさんは「オレたちはクリエイティブさ。違う方法を見つけるぜ」と語っていましたよ。

いったいどういう作戦を練ってくるのかな?ラインを飛び越えてのブロックが無くなって、ちょっとホッとしているかもしれないキッカーの方々を、まだまだ苦しめてほしいです!

ゴールに失敗したキッカーの苦悩の顔って、けっこう好き・・・。

2017/03/26

コンカッションダイアリー:脳震盪とCTEに苦しんだ高校生の記録

頭部に激しい衝撃を何度も受けると、脳に決定的な傷がつき、様々な障害を引き起こす。例えば、感情の起伏が激しくなる。鬱になる。物忘れをする。激しい頭痛が続く。そうした脳障害をCTEと呼びます。

プロフットボール選手が引退後にCTEを発症したという話は、今までに何件も聞きました。でも今回は、高校でフットボールをしていた選手がCTEに苦しみ、24歳で自らの命を絶ったという話です。今年1月、雑誌GQに掲載されました。

「頼む!僕のコンピューターを見てくれ。僕の話を印刷して皆に知らせてほしい。最後の願いを叶えてくれ。コンピューターのパスワードはzacman」

という走り書きをベッドの上に残したザック・イースター。コンピューターには「コンカッション:沈黙の闘い」と題した文書39ページが残っていました。死後はこれを公表してほしい、自分の脳はコンカッション財団の研究に寄付してほしい、という遺言も。



「僕は小学校3年の時からフットボールを始めた。兄がチームに入っていたし、父がコーチをしていた。ラインバッカーとフルバックのポジションをずっとしてきた。僕が一番激しいヒットをするラインバッカーとして知られていたと思う」

「この頃から、僕は頭を武器としてプレイすることを学んだ。どのプレイでも、ずっと頭を低く構えてプレイしてきた。僕は他の選手に比べて背が低かったが、頭を下げてぶつかれば、戦いに勝てた。そうすれば、コーチや選手からも注目された。

今思い返してみると、練習の時にも頭痛があった。だけど、コーチや友達には、タフなハードヒッターだと評判だった。そう言われるのが嬉しくて、練習や試合で頭痛がするなんて言いたくなかったんだ」

「6年生の時には、ゴリゴリ走り抜けるフルバック、ランニングバックになった。僕はチビで太めだった。だけど、ボールを持ったらラインバッカーを押しのけて走った」

「僕は父に証明したかった。兄のようにフットボールができるところを見せたかったんだ。校長や先生に、どうして兄みたいな良い生徒じゃないのかと言われることに嫌気がさしていた」

「父は恐ろしくタフなフットボールコーチで、イースター家の者は、いつ、どんな時でも鋼のように強靭でなければならなかった。弱みを見せるな。怪我をしても試合から降りるな」

「僕の脳震盪は、父のためだったのかもしれない。父に認めてもらって、自分がタフだと思いたかった。今はすべて後悔している。スポーツなんかしなければよかった」

ザック・イースター最後の試合となったのは、2009年、高校3年生の10月。8月、9月にも脳震盪を経験していました。9月の脳震盪の後は、ザックが寄り目になっていたとチームメイトが語っています。「医者に診てもらったが、症状は全部ウソをついた」と日記には記していました。

「正直に言うと、激しい頭痛が毎日続いていた。吐き気、めまいもずっと。だけど、僕はタフだ、大丈夫だ、と自分に言い聞かせた。吐き気がして汗が出て、教室を退室したこともあった。この頃から鬱病になったかもしれない。故障で練習を休むなんて恥ずかしい」

トレーナーの許可を得て出場した試合でしたが、第3クォーターの衝突で脳震盪。チームメートに引きずられてベンチに戻って来た彼は、ヘルメットを脱ぐと頭を下げて泣き出しました。頭はガンガン鳴っていましたが、救急処置をほどこすような症状はありませんでした。

「最後の脳震盪を機に何かが変わった。鬱がひどくなり、不安障害もでてきた。感情がコントロールできない。理由もないのに人に当り散らした」

大学に進学したものの、後遺症はひどくなるばかり。頭の中では雷が鳴っているよう。車を運転中、どこを走っているかを忘れる。買い物に行った店で、何を買いに来たのか思い出せない。幻聴が聞こえる。ルームメイトにはアルツハイマーになったんじゃないかとからかわれる。不安から、ザックは処方薬、酒、ドラッグを乱用するようになります。

「正気でいるためにドラッグに頼りすぎている。止めなきゃいけないけれど、同時にやけっぱちにもなる。自分の将来が怖くて落ち込む。ネットでCTEの情報を見つけた。もう二度と見ない」

就職もしましたが、商談中に何を話しているか分からなくる。ろれつが回らなくなる。最後の試合から6年経って、ザックは、診断を受けた5つの脳震盪と、頭を武器として使ったことによる多数の打撲が、症状の原因だと確信します。

医者の診断を仰げば、多分CTEだろうという答え。言語療法士に会い、セラピーにも通いましたが、精神科医には「最後は文無し、ホームレスになって精神病院に入るだろう」と告げられました。

とうとう2015年6月、24歳の誕生日に、ザックは今まで隠してきたCTEとの闘いを両親に告白します。唖然とする家族。NFL選手がCTEを患うというニュースを見ても、この時まで父親は本気にしていませんでした。

2015年11月には、1度目の自殺未遂。銃を持って湖畔にいるところを父親と警察に保護されます。

クリスマス後には、カリフォルニアにあるアルコール依存症と精神病施設に入院することになっていたザックですが、そんなことをしてもしょうがないと、乗り気ではありませんでした。

そして12月19日の午前12時24分。今までの感謝を伝える不吉なメッセージが、ザックのガールフレンドの携帯に届きます。ザックの兄が実家に連絡し、父親が部屋に行ってみると、殴り書きのメッセージがベッドの上に散らばっていました。

父親がザックの12歳の誕生日にプレゼントしたショットガンがない。弾丸も。母親の車も消えている。

父親が湖に直行すると、そこにはもう警察が。ザックは駐車場で自分の胸を打ち抜いて、亡くなっていました。

4日後の葬式に出席し、高校のフットボールコーチは自分に問いかけます。「これは、私の責任なのか?」と。

コーチもスタッフも、正しいタックル法を教えてきた。しかし、攻撃的であることを止めさせようとしたことがあっただろうか。どちらかといえば奨励してきた。ザックはその典型だった。

コーチ自身、高校時代には、親友がヒットを受けて脳障害を患った。車椅子の生活を送り、やがては亡くなった。2008年の練習中には、ラインバッカーの生徒がキックリターンの際にヒットを受けて頭部を打撲した。意識不明になって救急車に乗せられたが、その時、ザックはフィールドにいたはずだ。こん睡状態が3週間続いて、そのあとリハビリ施設に入院した。完全には回復できず、23歳の今でも両親と一緒に住み、依存症に苦しんでいる。

この二つは事故かもしれない。だがザックの場合は?

「棺の中に横たわる彼を見て、思わないわけにはいかない。こんなことは、もうたくさんだと」

「私は両方見てきた。フットボールの喜び、大勝利の瞬間。しかし、葬式にも参列してきた。フットボールは、する価値のあることなのだろうか?そう思ったことは何回もある」

そうコーチは語っています。

ザックは家族に指示を残していました。自分の文書をフェイスブックに載せてくれ。そしてCTEのことを世間に広めてほしい。みんなに真実を知ってほしい。

ザックの脳は、映画「コンカッション」のモデルとなったオマル医師のところへ送られる予定です。家族は、CTE Hopeという非営利団体を創設し、頭部外傷についての教育、脳震盪の予防、研究に協力していくつもりです。ウェブサイトは、www.cte-hope.orgとのこと。

2017/03/23

デカくても、たくましく走ってほしいRBエディ・レイシー

フリーエージェントで選手がいろいろ動いていますが、シーホークスにはランニングバック、エディ・レイシーさんがやって来ました。

2013年のドラフト2巡、全体61位でグリーンベイ・パッカーズに指名された選手です。いきなり1178ヤードを記録して攻撃最優秀新人賞に選ばれ、2年目も1139ヤード。しかし3年目は758ヤード、4年目の2016年は、足首の怪我で5試合出場360ヤードに終わりました。

成績は落ちているものの、可能性はまだまだ。なので、パッカーズと契約更新するのだと思っていました。ヘッドコーチのマッカーシーさんは、「レイシーに戻ってきてほしい」と言っていたし、アラバマ州でリハビリ中のレイシーさんに会いに行ったとも報道されていました。

シーホークスとの契約は1年5.5億円(強)で、そのうち約3億が保証。目標体重を維持できたら月に550万円もらえるというボーナスがついています。

現在267パウンド(120 kg)という噂ですが、5月に255、6月8月に250、9月から12月まで245パウンド(110 kg)というのが目標です。

レイシーさんの大学時代の公称体重は235パウンド。しかしプロになってからは、ずーっと太ったとか痩せたとかニュースになってきました。

2015年のシーズン後には、マッカーシーコーチに「もっと頑張ってもらわんと。去年のオフシーズンで失敗して、それからリカバリーできなかったんだ。今年みたいな体重でプレイはできんよ」なんて言われていたし、QBアーロン・ロジャースさんにも減量を示唆されていたそう。

「ロジャースが言ってたのはさ、オレがもっとパスゲームにからんだり、いい選手になりたかったら、それもいい考えだってことだよ。もう少し敏捷になるってことで」

「だから、べつにそうしなくてもいいんだ。ちょっと上手くなるってだけだから」

とは当時の言葉ですが、なんという言い草ww

「あんた、自分の可能性を無駄にしているよ!ベストの選手になろうと思わんのかい!?」と肩をつかんで揺さぶってやりたい。あんた、プロやねんで?!って。しかし、レイシーさんは、食べることが大大大大好きなご様子・・。

「食いモンのことしか考えられない・・・ソニック、さあ行くぜ」

「アパートで荷造り中・・・食べ物を差し入れしてくれる優しい人はどっかにいないかな」

「食いまくってる・・・体重を落とすハズだったのは承知の上・・・」

「テディベアのグミを30分間食い続けている」

「中華料理を食べに行くぜ」

「この、今から食べる中華料理が、なんとも>>>」

「ウーン・・まず中華料理だ。それから部屋に帰ってきて掃除。昨日しなかったからな」

などという過去の食べ物系ツイートをまとめて記事にされている人でもあります。

素晴らしいです、この食べ物に対する愛情。そうか、そんなに食べたいのなら、気のすむまで食べさせてやりたい。ロジャースさんやマッカーシーさんにブツブツ言われないところで・・・。

というわけでもないでしょうが、シーホークスのヘッドコーチ、ピート・キャロルさんは「デカくていい。デカくて、タフで、強い彼がいいんだ」と言っています。「だけどね、ベストの体型でいてほしい。彼にとって最高の走り、耐久力、回数をこなせるような」とのことで、245パウンドまでなら許容範囲らしいです。

シーホークスのランニングバックさんたち、トーマス・ロールズさんやCJ・プロサイスさんもウカウカできませんね!こうなっては練習にも気合が入るでしょう。第1バックは誰になるのかな~。

この1年で結果を残さねばと、レイシーさんも本気になっていると思います。足首の怪我、そしてこれまでの脳震盪2回も心配ですが、ぜひチームの力になってほしいです。

ということで、レイシーさんのゴリゴリ走り。レイシー、行け~!

2017/03/19

NFL鎮痛剤乱用についての裁判報告書

先週のことですが、NFLの鎮痛剤乱用に関する報告書がニュースになっていました。

NFLチームは、連邦が制定した薬物保管法、服用記録、運搬法の規定を守らずに処方薬を使用していた。選手に対し、どんな薬か、どんな副作用があるかの説明を怠っていた。それが原因で、今でも内臓疾患や慢性の痛みに苦しんでいると、NFLを引退した選手1800人が集団訴訟を起こしています。その報告書の一部が公表されました。

フットボールをしていれば怪我は避けられない。怪我をしてもプレイをするためには痛み止めが必須。副作用、後遺症を考えれば、強い薬の多用は避けたいが、しかし、やむを得ない・・というこの現状。

選手が鎮痛剤を多用していることは、これまでにも報道されていました。試合前のロッカールームでは、トラドールという強い鎮痛剤をお尻に注射してもらう選手が列を成し、それはTトレインと呼ばれている――という話もありました。

チームドクターは気軽に鎮痛剤を処方してくれるようだ、とも聞いた事がありますが、この報告書では、具体的な数字が挙がっています。


問題となっている鎮痛剤は、まずトラドールtoradol。依存症になることはありませんが、国によっては、手術後に病院内でしか使用されない強い薬です。錠剤、または皮下注射で服用します。

次に、バイコディンvicodin。オピオイド(アヘン物質)を成分とする薬なので、依存症になる場合があります。

そしてNSAID。炎症を防ぐ、痛みを和らげるなどの効用があります。

報告書に記載されたいくつかの事例を挙げると・・・

● 2010年、サンディエゴ・チャージャーズの選手が路上検問で止められた際、バイコディン100錠を所持していたことが発覚。麻薬取締局がNFLの調査に乗り出す。当時のチームドクターは2013年にチームを去ることに。

● 2009年シーズン、ニューヨーク・ジェッツが消費したトラドールは1178回分。バイコディンは1564回分。

1178をロースター53人で割ると22。選手一人当たり平均でトラドールを22回服用したことになります。もちろん、使用回数の少ない選手もいるでしょうが、22をはるかに上回る数で服用していた選手もいるはず。どのくらい上回るんだろう、と考えると、ちょっと空恐ろしいような気がします。

● 2012年シーズンにピッツバーグ・スティーラーズは7442回分のNSAIDとその他の処方薬を2123回分使用。(これでもNSAIDの使用量はリーグ10位、処方箋薬は14位)

● 2011年の調査では、644人の引退選手の22%が、現役時代に毎日6錠以上の鎮痛剤を服用していたと答えた。

● 2014年、32チーム中27チームから返答を得た調査では、平均26.7人(53人ロースターの半分以上)が、試合の日に少なくとも1回分のトラドールを使用。

2014年という、ごく最近の調査ですら、これ。私たちがテレビで試合を見ているその時、画面に映っている選手の半分以上が、強烈な鎮痛剤を投与しつつプレイしているということになります。

試合中に起こる怪我を予測して、あらかじめトラドールを打っておく。そういう場合も多くあるそうです。

リサーチが進み、鎮痛剤の過剰摂取による障害が明らかになるにつれて、昔のようにホイホイと医者が鎮痛剤を渡す、選手もそれを気軽に服用する、ということは少なくなってはいるでしょう。

しかし、フットボールをプレイする以上、痛みとどうやって付き合っていくかは、これからもずっと考えなければならない。事実を明るみに出す。そして、選手もリーグも鎮痛剤の危険性をしっかり認識する。そこから、少しずつ変えていくことになるのでは。

マリファナが合法化された州もあるので、鎮痛剤としての効用の研究もこれから盛んになるでしょう。NFLでは現在禁止となっていますが、将来は変わっていくのかもしれません。

脳震盪と鎮痛剤。NFLのダークサイド・・・。

2017/03/15

デマーカス・ウェアにとっての最高の試合

デンバー・ブロンコスのLBデマーカス・ウェアさんが引退を発表しました。

34歳。ダラス・カウボーイズで9年、ブロンコスで3年プレイし、2017年はフリーエージェントとなっていました。9億円のオファーもありましたが、ユニホームを脱ぐ決意をしたとのこと。

昨シーズンは第2週に肘を骨折。手術後には復帰して計10試合に出場しました。しかし12月末には、かねてから痛めていた腰の手術をすることに。

チームメイトのボン・ミラーさんは

「デマーカスは、フェラーリさ。ブレーキに問題が出たかもしれないけど、ガスはまだ残ってる。ブレーキは直せるからね。戻ってくるよ。彼はチャンピオン、リーダーなんだ」

なんて言ってたんですけどね。ミラーさんをはじめ、若手選手を指導して人望も厚いウェアさんでした。フィールドの中でも外でも見本となるような人柄で、ロッカールームでの存在感も圧倒的だったようです。エマニュエル・サンダースさんは「ディフェンスのペイトン・マニング」と呼んでいました。


引退発表後のインタビューを抜粋してみると・・・

「体の調子はいい。若々しく感じる。あと2、3年はプレイできる確信はある。しかし、現実的にならないと。今は良くても、どのくらいもつのか。34、35でどれほど耐えられるのか。怪我が避けられないようなことをするのに」

「フットボールは私に良くしてくれたし、フットボールを愛している。これからもだ。もちろん、プレイしたい。しかし、理性より情熱をとることはできない。敬意と共に立ち去るよ。ファンに、家族に、チームメイトに、どの試合でも自分の全てを捧げてきた。100パーセントだ」

昨年はスーパーボウルでミラーさんと共に大活躍し、サック2回。猛烈なパスラッシュで勝利に貢献しました。選手生活で一番心に残っている試合は、スーパーボウル優勝と思いきや、2009年のニューオーリンズ・セインツ戦だと語っています。

当時、ウェアさんはカウボーイズに所属。2連敗し8勝5敗となった後、13勝0敗のセインツと対戦した12月の試合。

「前週のサンディエゴ戦で、正直、首の骨を折ったと思ったんだ」

頭から相手と激突したウェアさんは、担架で運ばれました。チームの人が細心の注意を払ってヘルメットを脱がせてくれたそうです。身体の方が大事だ。試合には出なくていいと告げられましたが、ニューオーリンズへ同行しました。

「ロッカールームにいて、感じたんだ。フットボールっていうのは、理解してほしいんだが――自分のためにするんじゃない。チームメイトのためにプレイするんだ。私はずっとそうしてきた。

誰も何も言わなかったけれど、分かった。D-ウェア、オレたちにはお前が必要なんだ。まる一週間、防具をつけてはいなかった。この試合に勝たないと、プレイオフに行くチャンスが無くなるんだ。

試合前にヘルメットをつけて、選手と頭をぶつけてみた。試しに。大丈夫だった。それでイケると思った」

この試合でウェアさんは、サック2回、ファンブル誘発2回。セインツはターンオーバー2回で敗戦を喫し、カウボーイズはNFC東地区1位でシーズンを終えました。

「自分にとって大きな試合だった。ディフェンスのキャプテンだったが、それよりも大きな信頼を得た。『この男は戦士だ。思ってたとおりだ』と。私にとっては敬意が全てだ。自分よりチームが大事だ」

「しかし、今度は自分を先に置く。家族をまず先に置くよ。さあ、見てろよ。行くぞ」

ということです。ウェアさんは、引退前にはロスアンゼルス・ラムズを訪問し、ウェイド・フィリップさんと面会したとも報告されています。フィリップさんは、カウボーイズでウェアさんのヘッドコーチ、ブロンコスではディフェンシブコーディネーターでした。どんな話をしたんでしょうね・・・。

では、セインツ戦の最後の場面。


そして、引退記念のハイライト。1:32で「背中にロモって書いてあるけど、これどんな意味?」ってQBトニー・ロモさんをからかっています。フイをつかれたロモさんが「あ・・スーパーマンかな?」ってところがww好きw


お疲れ様でした!

2017/03/13

ジョーダン・キャメロン:フットボールを好きでやってるヤツはそんなにいない

3月10日、マイアミ・ドルフィンズのタイトエンド、ジョーダン・キャメロンさんが脳震盪の影響を懸念して現役引退を発表しました。

現在28歳。クリーブランド・ブラウンズで4年、マイアミ・ドルフィンズで2年プレイし、2013年にはプロボウルにも選ばれた選手です。昨シーズンは第3週ブラウンズ戦でプロ入り4回目の脳震盪を経験し、IR(故障者リスト)となっていました。

「脳震盪のことばかり考えてしまう。こんな状態でフットボールはできない」

と語っています。現在は全く症状がなく、お医者さんからもOKをもらっていますが、将来を考えると、リスクを犯してまでフットボールを続けることは出来ないと判断しました。


報告された脳震盪は4回ですが、小さい時からずっとフットボールをしてきたら、頭を打ったことは数え切れない程あるはず。コンカッションプロトコル入りして、毎日脳神経外科医の質問に答えて、テストをして、将来、後遺症に苦しむのでは?と不安を抱えて過ごすなんて、誰だって気が重くなります。引退を考えるのも当たり前。

このキャメロンさん、後日、「ほとんどの選手は、フットボールを好きでやっているわけじゃない」と発言していました。

「たいていのヤツは嫌いだと思う。皆それぞれの理由でプレイしているんだ。その理由がその人にとって重要なら、フットボールが好きじゃなくてもプレイできるさ」

「-10℃で、120kgの男にヒットをくらって、そんなのが好きなヤツなんてどこにいるんだ?『フットボールが好きか?』なんて、そんな質問には我慢できない」

脳震盪が怖くて、躊躇してプレイしたこともあると認めているキャメロンさん。フットボールには感謝しているし、競争すること自体は楽しかったと語っています。一番の喜びは、チームメイトたちとの連帯感でした。

「今まで逢ったいい人たちは、たいがいフットボール選手だったよ。みんなロッカールームが恋しいって言うけど、本当にそう。地に足が着いた、聡明な人間がいるんだ」

「フットボールが好きな人もいる。レイ・ルイスはフットボールが好きだ。ペイトン・マニングも。だけど、たいていの選手は、好きではない。これを読んだ選手は、オレの言っていることが分かると思うよ」

こんなふうに言われると、ファンとしては、残念な気持ちが隠せません。でも、実際のところ、納得できるところも。

私たちはヒーローとして選手を見ているけど、本人にとってはバラ色なところばかりじゃない。どんな仕事をしていても嫌なところはあるだろう。ましてや、フットボール選手が体に受ける負担は大変なもの。スター選手でもなく、2、3年で使い捨てにされる選手だってたくさんいることだろうよ・・。

というようなことを、ふと思ってみました。

2017/03/12

オスワイラー獲得のブラウンズからしばし目が離せないかも・・・

フリーエージェント解禁で、動きが騒がしいNFL界隈です。今週は、ヒューストン・テキサンズのクォーターバック、ブロック・オスワイラーさんがクリーブランド・ブラウンズへトレードという大ニュースが。

去年、デンバー・ブロンコスからテキサンズへ移籍したオスワイラーさん。4年で72億円(強)、そのうち37億確定という大型契約で話題になりました。しかし、成績は奮わず先発を下ろされるハメに。ヒューストンのファンにも愛想を尽かされて、ブーイングの嵐でした。

トレードで、厄介払いができたテキサンズ。一方、ブラウンズは、来年のドラフト指名権が狙いだったようです。102億円のキャップスペースがあるので、少し金を使っても懐は傷まないってことですね。

テキサンズが差し出したのは、オスワイラー(2017年給与16億円)+2018年ドラフト2巡指名権+2017年6巡指名権。それをブラウンズの2017年4巡指名権とトレードです。

その結果、ブラウンズのドラフト指名権はこんな。


ブラウンズは、オスワイラーさんをキープするつもりはなく、さらにトレード先を探しているとのこと。溜め込んだドラフト権と、ニューイングランド・ペイトリオッツQBガロポロとのトレードを狙っているという話も。また、トレード先がない場合、オスワイラーはカットとも。

なんとまあ大胆な。そして、こんな動きのウラにいるのが、フロントトップのサシ・ブラウンさんと、その右腕ポール・デポデスタさん。2人とも去年のオフから現職に就きました。

デポスタさんは、映画「マネーボール」でジョナ・ヒルが演じた分析家のモデルとなった人。各種統計を選手評価に活かし、弱小チームだったMLBオークランド・アスレチックスを蘇らせました。

その後、LAドジャース、NYメッツなどを経て、2016年にNFLへ。ハーバード大学では野球とフットボール(ワイドレシーバー)をプレイしていた統計・分析の専門家です。NFLでも、何か新しい分析法、デポデスタ法とでもいうようなものを見せてくれるのかもしれません。

NFLでは、2014年からショルダーパットにチップを埋め込んで、選手のポジション、動き、速さなどを記録しています。このデータから何が分かるかというと、例えば、クォーターバックが一番オープンになっているレシーバーへパスを投げたかどうか。膝の手術後復帰したパスラッシャーが、手術前と比べてスピードに違いがあるか。相手のセーフティが3rd downで、どの方向に何インチ位置を変えたか。そういうことが、一瞬で分かるんだそうです。

すごいですね。こんなデータを有効に使えるチームが、力をつけていくのかもしれないし、こういうところがデポデスタさんの腕の見せ所なのかも。

でも、なんにしても数年経ってみないと結果は分かりません。ドラフト指名権をたくさん持っていても、ブラウンズは、プロで通用する選手を指名することができるのか?新人を育てていくことができるのか?データだけでは分からない選手の特質みたいなものはどうなんだ?と、疑問もいろいろ。

ブラウンズは、QBジョシュ・マッコウン、QBロバート・グリフィンⅢも解雇しました。去年ドラフトでとったコーディ・ケスラー先発でいくつもりなのでしょうか。そういうところも気になります。

有名どころのフリーエージェント選手も、まだたくさんウロウロしているところ。ちょっとしばらく各チームの動きが気になります。ドヒャー!という動きが必ずありそう・・・。

2017/03/09

ブランドン・マーシャルがジャイアンツのNo.2レシーバーへ

WRブランドン・マーシャルさんがニューヨーク・ジャイアンツと契約しました。2年で12億円(強)という話。

自ら願い出て、ニューヨーク・ジェッツにリリースされたのが数日前。今月末に33歳になるマーシャルさんは、これまでにプロボウル選出が6回と、誰もが力を認める選手なのに、プレイオフに出場したことはありません。そろそろスーパーボウルをねらえるチームに行きたいということで、今回の移籍になったようです。

契約書のサイン。・・・ずいぶんカンタンなサインやね・・・。


2006年のドラフト4巡でデンバー・ブロンコスに指名され、2年目にはチームのナンバーワンレシーバーとなりました。マイアミ・ドルフィンズ、シカゴ・ベアース、NY・ジェッツと移籍しましたが、どのチームでもナンバーワンレシーバーとして活躍しました。

しかし、ジャイアンツではナンバー2として、チームに大いに貢献する意気込みです。契約のニュースが報道されたあと、さっそくニューヨークのラジオに出演して、インタビューに答えていました。

「オレはナンバー1レシーバーじゃない。それはNFL一番のスーパースター、オデルだよ。ナンバー2は2人。オレと、シェパードさ」

「オデルとは友達さ。2年くらい付き合いがある。去年、彼の行動が問題になったときには、オレの意見をアドバイスをしたし、彼も心情を話してくれた。力になれたかな」

そうです、去年はオデル・ベッカムが(ジョシュ・ノーマン戦で)ムキになりすぎて批判されていたんでした。その時、ブランドン・マーシャルさんはベッカムを擁護していましたよ、そういえば。

ジャイアンツのコーチ、マカドゥーさんが記者会見で「オデルには自分をコントロールしてもらわないと」と非難がましく語ったのに対して、「そういうのはロッカーでオデルに直に言っておけばいい。表で言うことじゃない。チームはもっとオデルをサポートしないと」というようなことを言っていました。

「分かるんだよ、そういうの。オレだってそういう選手だったんだ。昔はオレだって、いつもキレてた。今は時々になったけど。彼だって経験が糧になる。いいことも悪いことも。オレなんか11年やってきてるんだよね」

と語るマーシャルさん。ベテラン選手らしいですね!頼りになりそうですね!なにかと青い若手選手の見本となってサポートしてくれたらコーチ陣だって助かりそう~。そういうところでも期待したいです。

QBイーライ・マニングさんはさっそく連絡をくれたそうです。4月にはレシーバー陣と自主トレを計画しているとのこと。これまで、自分のクォーターバック(ジェイ・カトラー、ライアン・フィッツパトリック)を褒めて褒めて褒めまくっていたマーシャルさん(「カトラーはMVPにだってなれる」と断言してヒンシュクをかっていたですよ・・・)ですから、イーライとも仲良く息のあったところを見せてくれるんじゃないかな。

ということで、来シーズンのジャイアンツがなかなか楽しみです。

・・・でも、アレですよね。ジャイアンツはWRビクター・クルーズさんをカットして、ブランドン・マーシャルに乗り換えたってことですからね・・・プロの世界なんだからそんなの当たり前なんですけど、クルーズさんにしたら、チェーそう来るかよ・・ですよね・・・ビクター・クルーズはどこに行くのかなぁ・・・。

ブランドン・マーシャルさんは、さっそくジャイアンツの練習施設でトレーニングしていましたよ。張り切ってるで。



2017/03/06

ドラフト1位指名当確らしいよ マイルス・ギャレット

またもやNFLコンバインの話題。

テキサス農工大のディフェンシブエンド、マイルス・ギャレット選手が、なんだかスゴイらしいです!もうドラフト1位指名はこいつに決定だ!と報道陣が盛り上がっていました。

まずは、垂直跳び。


むむむ。身長193cm、体重123kgという巨体でこんなに跳ぶのは、たしかにすごい。オデル・ベッカムより跳んでる・・・。こんな写真載せやがって、オデルは熱くなっていると思います。さっそくジムに飛んでって足腰を鍛えているんじゃないかな。オデル、ガンバ!

そして、他の種目でも、軒並みすごい数字をたたき出したギャレットさん。


フリオ・ジョーンズより高く、ロブ・グロンコスキーより重い。デボンタ・フリーマンより敏捷で、ジャービス・ランドリーより速い。らしい。

へぇー。WRランドリーさんより速いのはすごいかも。このデカイ体で。

そして102kgのベンチプレスを33回。


どうですか?すごい?私は、まぁ、へぇーってだけですが。マッチョだからって特に感慨はない。でも、コンバインでは盛り上がっていた様子です。

素晴らしい身体能力を見せつけたギャレットさんは、ドラフト1位指名を確実にしたというもっぱらの噂。そして、今年のドラフト1位指名権を持っているのは、クリーブランド・ブラウンズ。

えっ、そこには行きたくない・・・。そう思った彼は、先月、ダラス・カウボーイズのGMジェリー・ジョーンズさんに向けて、トレードを嘆願するビデオを投稿していました。

「ジェリー、聞いてくれ。ギャレットさんも(注:カウボーイズのヘッドコーチ)。ダク・プレスコットが、現在うちのチームを引っ張っている。トニー・ロモをトレードに出してくれ。指名権を2つくらい付けて、クリーブランドにやってくれ。そしたら僕を指名できる。お願いだ。ダラスでプレイしたいんだ。叶えてくれ」

って。

なーにを言っとるんだ、コセガレがぁー!ロモさんをなんだと心得るーー!ひかえひかえーーッ!

と思わず印籠を出しそうになりましたが、ま、子どもですからね。テキサス州出身だし、カウボーイズのファンなんだろうし、自分がどうしても行きたいから素直な気持ちが出ちゃったんでしょう。ということで、まあスルーします。

こんなことを言ってブラウンズに失礼だったと、後日反省していたし、コンバインでの面接でも、きちんと謝ると言っていました。

ま、でも生意気そうな臭いがぷんぷん~。ドラフトはどうなるんでしょうか。ブラウンズはこの人を取るんでしょうか?それともクォーターバックか?

猛烈パスラッシャーになりそうなギャレットさんですが、「サックしたいクォーターバックは誰?」という質問には、「トム・ブレイディ」と答えていました。「僕、ペイトン・マニングのファンなんだよね」とのことです。

ほほう~・・・来シーズンはそんなシーンが見られるのかも。

恐竜にすごく詳しくて恐竜博士だという話もしていましたよ、この人・・・。