2017/05/20

チーフスとは今年が最後と覚悟するアレックス・スミス

カンザスシティ・チーフスは、2016年シーズン12勝4敗。AFC西地区の1位としてプレイオフに進出しました。クォーターバックは、2013年にサンフランシスコ・49ers から移籍したアレックス・スミスさんです。

2017年ドラフト当日、チーフスはバッファロー・ビルズとトレードアップし全体10位でQBパトリック・マホームスを指名。トレードの条件としてビルズに譲渡したものは、全体27位(1巡)+全体91位(3巡)+2018年1巡指名権。チーフスの将来を担うクォーターバックとして指名したのは明白です。

こんなあからさまなチームの方針を見せ付けられて、現在の先発QBはどんな気持ちなんだろう。

「チーフスが僕を必要とするのは、この1年だけだろう」なんてキャプションを付けて、こんなさみしそうな写真を使っていますがね、ESPNは。


でも、アレックス・スミスさんは、NFLではこんなの普通のことだからさ、と達観した様子で語っていましたよ。

「チーフスが僕に託すのはこの1年だけだろうね。そういうもんだよ。もし試合で結果が出せなかったらさ、コーチは正直だから。出場して結果を出す。皆そうやってるんだ」

「パトリックをドラフトした、しないに関わらず、それは変わらない。そうだろう?自分の実力が伴わなかったら、プロじゃいられないのさ。そういう仕組みになってる。そういうポジションなんだ」

アレックス・スミスさんは2005年に全体1位でサンフランシスコ・49ersにドラフト指名されました。最初の6年間はオフェンシブコーディネーターが毎年代わり、怪我にも泣かされました。同期でNFLに入ったアーロン・ロジャースさんと比べられて、悔しい思いもしたことでしょう。

しかしジム・ハーボーさんが49ersのヘッドコーチになると、2011年にはNFC西地区の1位に。スタッツ的にも最高の年になりました。2012年にはコンカッションで先発を外れると、そのままQBコリン・キャパニックさんが台頭して、結局シーズン後にはトレードで放出。

「ちょっとその時と似てるかもね。僕は年とったQBだし、チームは若くて伸びる選手をドラフトしたってことで。でも、全く違うチームで、コーチ陣も違う。僕だって同じ選手じゃない」

「いろんなことがあったよ。この前の時とは、ちょっと事情は違うけど、ま、分かってるさ。誰がGMでも、ここは重要なポジションだから、才能ある選手を取れるだけ取るよね」

「納得してるよ。もう13年目だし。といっても、自分の目標はブレていない。そうだろ?もっと活躍できる。いまだに上達している感触がある。正直なところ」

というように、自分の場所を真摯に受け止め、しかしなおかつ、ヤル気を見せている、気負ったところのないアレックス・スミスさんです。

チーフスとの契約はあと2年。パトリック・マホームズさんが順調に育てば、それでチーフスとは終わり。ビジネスとはそういうもの。

ドラフトの直後、マホームスさんとも話をしたと言っていました。家族でドラフト指名を祝っている喜びの時だったので、早々にあいさつを切り上げたそうですが。そんなところも、大人やね~。

まだまだアレックス・スミスさんには頑張ってほしい。サンフランシスコからカンザスシティに移って、活躍している姿を見て、よかったな~って思ってました。

新しい選手も楽しみだけど、ベテランだってまだまだ捨てたモンじゃないっすよね!


2017/05/18

ホームレスだった ブロンコスの1位指名ガレット・ボールス

さてみなさん、今年のドラフトで赤ちゃんといっしょにステージに登場した、ブロンコスの1巡指名ガレット・ボールスさんを覚えているでしょうか。

全体20位、オフェンシブラインでは一番目の指名でした。生後4ヶ月のキングストンちゃんが注目の的になっていましたよ。


このボールスさん、高校時代は警察にも名が知れ渡るワルだったそうです。酒、ドラッグ、暴力、ギャング行為、とあらゆることに手を染め、学校は退学。刑務所にもぶち込まれました。下のビデオに高校時代の写真がありますが、確かに険のある顔。しまいには、父親に家を放り出されるはめに。


段ボール箱とカバンだけの荷物で、道に座っていたボールスさんを見つけて手を差し伸べたのは、ラクロスコーチだったフリーマンさん。

すでに4人のお子さんがいたフリーマン夫妻でしたが、行く当てのないボールスさんを受け入れることにしました。教会に行くこと、昔の友達とは別れること、夜間は携帯電話を差し出すことなど規律厳守を約束して、家族の一員となったそう。

高校卒業も難しい状態でしたが、なんとか卒業。そのあと2年間モルモン教の伝道をした後、ジュニアカレッジに入学。そこで2年フットボールをして、2016年ユタ大学に編入。1年で力を見せ付けて、NFLドラフト1巡指名って、まあ、灰から不死鳥が甦るような、素晴らしいカムバックではありませんか。

ボールスさんもすごいですけどね、それ以上にすごいのがフリーマン夫妻ですね。だって手のつけられない不良のティーンエイジャーですよ。成長期の自分の子どもだっているというのに。悪い影響、やっかいな荷物になるかもしれないのに。問題を抱えるのは明白なのに、「このコはいいコなんだ」と信じて、すべてを受け入れるなんて、すんごいよ~~。

現シーホークスのタイトエンド、ジミー・グラハムさんも、あんな優しそうな顔をしていますが、厳しい生い立ちでした。母親に捨てられたも同然のグラハムさんを引き取った女性なんか、シングルマザーですよ。自分だって経済に余裕がないのに、冬なんか寒くって暖房なしでブルブル震える状態なのに、いろいろ難しい高校生なんか引き取って、もう、その潔さ。感服する。天使かよ・・・。

こういう人たち、いるんよね・・。リーチの広い人たちが。少しでも見習いたい。

ということで、ガレット・ボールスさんのルーキーシーズンも楽しみです。シーホークスに来て、ラッセル・ウィルソン守ってほしかったけど、ブロンコスで若いQB守るのもいいんじゃないかな。1巡指名なので、先発出場も大アリですね。

パパさんだし、息子のためにも頑張りなはれや~!

2017/05/17

キャパニック→シーホークス=パーフェクト by マイケル・ベネット

いつも言いたい事を大声で堂々と語ってくれるシアトル・シーホークスのディフェンシブエンド、マイケル・ベネットさんが、「シアトルはね、コリン・キャパニックにとって完璧なところだよ」とラジオで発言していました。


「彼はさ、世の中を変えようとしてるんだよ。そんなリーダーシップを取れるやつ、ロッカールームにいた方がいいだろう?」

去年、試合前の国歌斉唱で起立しなかったことで、「殺してやる」との脅迫状も受け取ったと報道されたコリン・キャパニックさん。そんなことがあっても、自分の信念を変えなかった人間が「問題児」として扱われるのは間違っていると、ベネットさんは語っています。

「もしキャパニックがうちのチームに来ることになったら、すごくいいと思うよ。ピートみたいなコーチもいるしさ、こういうチャレンジに向いている人なんだ。オーナーだってホームレスを救うためにお金を出している人だし。選手たちも地域に貢献している。ラッセル・ウィルソンを見ろよ、このチームはコミュニティを巻き込んで一緒に成長していこうとしてるんだよ。だから、キャパニックには完璧なところさ」

「うちのロッカールームにハマると思うな。絶対そう思う。オレら同じ問題を話し合っているんだもの。ただ、彼の方が一歩前に出る勇気があったってことだよね」

「彼のこれまでの経験を見ると、うちのチームはランが主体のオフェンスだからさ、リードオプションをプレイする機会が増えるだろ、そしたらNFL主力選手に戻れる力もつくよ」

「うちのチームはいいシステムを持ってる。いい選手もいるし、いっぱい勝ち試合のあるラッセルもいる。キャパニックにはいいと思うな」

というように、オレの大きな胸に飛び込んでこーい!と両腕を広げているマイケル・ベネットさんです。いい人やね~。去年は記者に悪態ついてたこともありましたけどw

たしかに、保守的な東海岸のチームよりも、リベラルな西海岸の都市のほうが、キャパニックさんを受け入れる土壌はありますよね。

3月にフリーエージェントとなったキャパニックさん、現在はニューヨークに住んでいます。パーソナルトレーナーと毎日5時間みっちりトレーニングを積み、先発QBとして活躍するつもりであるとのこと。

このシーズンオフには、チャリティー活動にも力を入れていました。

刑務所を出て就職活動を始める人たちのためにスーツを寄付したり、


ソマリアに救援物資を送る手助けをしたり、様々な福祉活動に献金したり。

まだまだNFLで先発をはれるクォーターバックだと思います。

先週、シーホークスのGMシュナイダーさんが、キャパニックさんのエージェントに連絡を取ったということですが、このオフシーズン、どこかのチームがキャパニックさんに興味を示したと報道されたのは、これが始めて。

みんな、なに?彼が今シーズンも余計な騒動を起こすのを心配して、遠巻きにしてるだけなの?シーズン中は余計なことをするなと、きちんと伝えて契約すれば、そんな問題は回避できるんじゃないの?自分のチームの力になるかどうか、この人がどんな人なのか、会って話をしてみなければ分からないんじゃないの?

この人が、これでNFLから姿を消すとはちょっと思えないです・・・。

2017/05/16

コリン・キャパニック→シーホークス説が浮上

3月からフリーエージェントとなっている、元サンフランシスコ・49ersクォーターバック、コリン・キャッパニックさんについて、突然ですが、シアトル・シーホークスと契約するのがお互いにとってベストなのでは?という説が歩き始めました。

スポーツ・イラストレイテッド誌のピーター・キングさんによると、下記のような理由からです。


1.シーホークスQBラッセル・ウィルソンのバックアップは、現在のところトレボン・ボイキン(オフシーズン中に2回逮捕)と、他に無名の選手が2人。

2.シーホークスのオフェンシブラインを見る限り、バックアップQBは非常に重要なポジションのひとつである。昨シーズンは、QBウィルソンがまるでパンチバックのようだった。

3.ヘッドコーチのピート・キャロルは、選手の自由を尊重する指導法を貫いている。

4.GMジョン・シュナイダーは、ベストな選手であれば、誰といわず、チームに適応できるか見極めようとする心の広さを持っている。キャパニックは、このやり方の最適なモデルケースとなるだろう。

5.オーナーのポール・アレンは、NFLの多勢を占める超保守的なオーナーではない。去年、国歌斉唱時に起立しなかった、それによって国民の怒りを買った、という理由からキャパニックとの契約を拒絶するとは考えられない。「この選手がベンチにいることと、それに伴うファンの怒りと、どちらに価値を置くべきか?」とは秤にかけるだろうが。

6.オフェンシブコーディネーターのダレル・ベベルは、従来の型にとらわれない指導法でラッセル・ウィルソンに力を発揮させている。キャパニックとベベルがうまくマッチするかは分からないが、試してみる価値はある。

ベベルとコーチ陣は、キャパニックが合わないと判断するかもしれない。ウィルソンのバックアップQBでいることを彼が侮辱と感じるかもしれないし、他の理由が出てくるかもしれない。しかし、実際に試してみなければ分からない。シアトルの現在のバックアップQB状態を考えれば、キャパニックを招き入れて、とりあえず話してみる価値はある。

7.最悪の場合を考えてみよう。キャパニックを16週間(今日からロースター最終カットの日まで)雇用することになる。ユニークで、実力のあるクォーターバックを目の前で検証することができるのだ。先発75回の経験があり、まだ29歳のQBを。

8.シアトルの現時点でのバックアップ陣、ボイキン、ヒープス、ハワードを考えてみよう。先発の経験は3人とも皆無。パス成功数は、全員合わせて13回。

9.シアトルの街、ファンは、これが現実のこととなっても、逆上したりはしない。

★ ★ ★

どうですか?そう言われてみれば、そうかも・・という気はします。

HCピート・キャロルもGMシュナイダーさんも、けっこう受け入れ範囲が広そうだし、ラッセルだってグダグダ言う人じゃないし。

オーナーのアレンさんも、ジミー・ヘンドリックス博物館を建てたり、日本の戦艦武蔵を自費で探したりと、金持ちヒッピー的な、自由主義の人なので、キャパニック個人の信念についてああだこうだとうるさく言う人ではないでしょう。

アメリカで警察官による黒人への差別的暴力事件が続き、「こんな国には敬意を払えない」として試合前の国歌斉唱での起立を拒否したのが、去年のコリン・キャパニックさん。

国への侮辱だ、いや彼にも一理ある、と賛否両論が吹き荒れていました。

私個人としては、いや、気持ちは分かるけど他のやり方もあるはずだよね、と傍観していました。アメリカ国旗に敬意を払わないというのは、自由主義を守るために自分の命を差し出している兵隊さんたちに敬意を払わないということにもつながるので。

そんな騒動の後、キャパニックさんは大統領選は投票していない、来シーズンは国歌斉唱で起立する、とも語っていたので、なんやねん・・矛盾しとるやん・・と多少呆れていたところもありました。

しかし、ここ2、3年は低迷を続けていたとはいえ、スーパーボウルにも出場した経験を持つクォーターバック。それが5月になっても就職先がないというのは、政治的な問題が大きく関与しているのは明白です。超保守的、超民主党派、超トランプ派が大勢を占めるNFLオーナーは、問題児キャパニックを拒否しているのに違いない。

ドメスティックバイオレンスを働いた選手とはアッサリ契約するのに、個人の信念を貫き通すのは許さんのかよ・・と、オーナー達にもムカつきますが。

と、そんなピーター・キングさんの記事が出た日に、ちょうどHCピート・キャロルさんが、キャパニックも、RGⅢも、バックアップQBとして考えてはいるという発言をしていました。


この二人を特別に、というわけではなくて、「全ての選手を考慮に入れている」というニュアンスですけどね・・・。

さて、どうなるんでしょうか。

キャパニックさんもRGⅢも、ラッセル・ウィルソンのバックアップはしたくないんじゃないのかなあ・・・。

2017/05/06

パッカーズ vs べアーズ=因縁のライバル という話

グリーンベイ・パッカーズとシカゴ・ベアーズは古~い歴史のある、NFLでも最大のライバル同士だという話を知っていましたか?

私は知らなかったですよ。最近の現状で言うと、「ベアーズ?勝てないチームだね」という意識しかありませんでした。そしたら、今シーズンのスケジュールが発表になった時、にーさんが、シカゴ・ベアーズのこんなビデオを教えてくれました。


これ、ベアーズの対戦相手です。どの料理がどのチームなのかさっぱり分かりませんが、「チーズ」がパッカーズだというのは一目瞭然ですね。グリーンベイのあるウィスコンシン州はチーズが有名で、パッカーズのファンはチーズヘッドと呼ばれる帽子をかぶって応援する慣わしです。

そのチーズの扱われ方のぞんざいなことww

何か因縁があるのかと思って調べてみたら、この2チームは最古のライバル同士なんだそうです。

最初の顔合わせは1921年。以後、これまでに194回対戦しています。成績はどちらも94勝94敗6引き分け。すごい!本当のライバル!しかし最近はパッカーズが断然有利です。(2010年以降パッカーズの12勝3敗)

ということで、ベアーズがやっかみ半分というワケでもないでしょうが(いや、もちろん)パッカーズQBアーロン・ロジャースさんとオリビア・マンさんが別れた際には、シカゴの新聞社がこんな報道を。


「女優オリビア・マンとボーイフレンドが破局」

究極のディスりかげん!オリビア・マンとロジャースを比べたら、ダントツでボーイフレンドさんのほうが有名だと思うんですが、完全に無視ww大新聞社とはいえ、ライバルに対してはあくまでも挑戦的な姿勢を崩しません。

この直後にベアーズの公式アカウントが「ロジャースの悲しい顔」写真をツイートしちゃったもんだから、パッカーズファンの方々がお怒りになって、こんなリプを送りつけていました。


こんなのも。


すごいですね、ファンの人たち。目には目を。歯には歯を。「侮辱しやがって!絶対ユルさねー」状態ですね。

ファンだけでなく、選手の方々もライバル同士の試合になると敵意むき出し。1985年には、ベアーズがランボーフィールドを訪れた際、ロッカールームに馬の肥やしが積んであったという話も。(ひどいw)

去年までベアーズのクォーターバックだったジェイ・カトラーさんがテレビ解説者へ転身と発表された際には、すでに引退済みの元パッカーズ、トム・クラブツリーさんがこんなツイートを。

「テレビ界でジェイ・カトラーが活躍することを切に願っています」と書きながら、INT=インターセプトを強調するという小技をきかせています。

あんた、もう引退してんだからほっとけや~という気もしますが、いやはや、執拗ですね~。

でも、最高に好きだったのがこのビデオです。

ベアーズファンのドラフトパーティ。トレードアップした2位でベアーズがミッチェル・トラビスキーを指名した瞬間。ベアーズファンの「ノーーー!クォーターバッーク?!」と叫ぶ苦悩をご覧ください。

その場に居合わせたパッカーズファンの男のコwww思いっきりバカにしとるww

ということで、パッカーズ対ベアーズの試合はファンも選手も盛り上がるだろうな、と思いながら観戦すると余分に楽しめるのではないでしょうか。

今シーズンは9月28日、第4週にベアーズ対パッカーズ戦です!

2017/05/04

シカゴでブーイングをくらったミッチェル・トラビスキー

2017年NFLドラフトで、シカゴ・ベアーズは全体2位でクォーターバック、ミッチェル・トラビスキーさんを指名しました。

次の日にはさっそくシカゴへ飛んだトラビスキーさん。ベアーズで契約の話をした後、夜はバスケットボール観戦へ。NBAはプレイオフの真っ只中で、ちょうどシカゴ・ブルズがホームで試合をしていました。

ブルズのユニホームをもらって嬉しそうなトラビスキーさんですね~。会場の大スクリーンにトラビスキーさんが映し出されると、歓声が沸き起こりましたが、それと同時に、けっこう大きなブーイングを浴びたんだそうです。


いや、シカゴのスポーツファンは、トラビスキーさんに不満があったワケじゃないですよね。停滞するシカゴ・ベアーズに、ワケ分からんことをするGMに、不満が溜まっていたんですよね。ドラフトで迷走したチームへの怒りがトラビスキーさんに向けられてしまったんだと思います。

バッキャロー、トラビスキーめー!テメーのせいでー!能天気に笑ってんじゃゃねー!いや、彼のせいじゃないんですけどね。

今年のドラフトは、ディフェンスに良い選手が集中し、クォーターバック陣はイマイチという評判でした。「1巡でQBが指名されることはない」という解説者もいました。

しかしドラフト前になると、1位指名権のあるクリーブランド・ブラウンズが、QBトラビスキー指名を考えているという話が。DEマイルズ・ギャレットをパスしてトラビスキー?まさか、それはないだろう。いや待て。ブラウンズヘッドコーチでQB育成に定評あるヒュー・ジャクソンがそう考えるなら、ひょっとしてトラビスキーは才能ある選手なのかも知れない。

と、ドラフト前に、急に株が上がったミッチェル・トラビスキー。QBの中では一番手に躍り出ました。しかし順当に考えれば、指名されても1巡の後半。10位以内で指名されることはないだろう――そんな評価でした。

ところが蓋を開けてみると、ブラウンズが1位でDEマイルズ・ギャレットを指名した後、ベアーズがトレードがアップ。全体3位から2位に上がり、QBミッチェル・トラビスキーを電撃指名。

もともと2位指名権を持っていたサンフランシスコ・49ersとのトレード内容はこんな。

ベアーズ→ 2位指名権を得る
49ers→ 3位+67位(3巡)+111位(4巡)+2018年3巡指名権を得る

えええー!!2巡も3巡もくれちゃうん?1コ上がるだけなのに?ってことは、今年豊作だというディフェンス選手をパス?ベアーズの未来をこのQB一人に託すんだね?

ベアーズファンのうめき声が聞こえてきそう・・・。

さらに、ベアーズのヘッドコーチであるジョン・フォックスさんは、ドラフト当日までチームがトラビスキー指名の意向を聞かされていなかったとの報告もあります。どうやら、フォックスさんとGMは仲が悪いらしい。

フォックスさんはディフェンス寄りのコーチということなので、いいディフェンスの選手をとりたかったのかもしれない。

なんやねんGM。もっとチーム内で話しろよ~。GMとコーチがうまくいってないところはダメやで~。

ベアーズはフリーエージェント初日に、タンパベイ・バッカニアーズのバックアップQBだったマイク・グレノン選手を獲得しました。3年45億円という大盤振る舞い契約。これもちょっとびっくりしました。もっとケチるつもりなら、そうできただろうに、これもGMの見栄でしょうか。

今年はグレノン先発で行くとGMが明言していますから、トラビスキーさんは2、3年かけて育てるつもりなんでしょう。先輩QBの見習いをさせて。そういえば各地を転々としたQBマーク・サンチェスさんも今シーズンからベアーズです。

ということで、ベアーズのQBはどうなるのか?今年トラビスキーさんに出番は来るのか?2位指名の価値はあったのか?という所が見ものですね。

トラビスキーさん、未知数です。ヒュー・ジャクソンさんも、49ersのHCカイル・シャナハンさんも見送ったというのは事実。大学で先発したのが13試合しかない。過去10年間、1巡で指名されたQBのなかでは最少の数ということです。

でもキャム・ニュートンだって14試合しか先発してないんだ・・。どーなんだろう???


2017/05/02

レイダースでもビーストモードを見せてくれ マーショ-ン・リンチ

さて、かねてから噂のあったマーショーン・リンチさんのオークランド・レイダース入りですが、NFLドラフト前に実現しました。

まずは、リンチさんとレイダースが契約に合意。2年で基本9億円、インセンティブを含めると16.5億円にもなり得るという内容です。

その後、シアトル・シーホークスとレイダースがトレードで合意。シーホークスが2018年ドラフト5巡指名権を得、レイダースがマーショーン・リンチと2018年ドラフト6巡指名権を得るというトレードでした。

レイダースは2020年よりラスベガス・レイダースとなってしまうので、その前にプレイしたい。自分が生まれ育った街のチームに貢献したい。という気持ちには同感。加えて、レイダースはスーパーボウルを狙えるチームになってきたし、そのチームでやってみたいという気持ちにも納得。

ということで、レイダースとなったマーショーン・リンチさん。初日の様子が、なんともうれしそうでした。


ねえ。ヘルメットかぶってぬがないもの~。

マーショーン・リンチさんは、2007年ドラフト1巡目でバッファロー・ビルズに入団。2010年にシーホークスへトレード移籍。2011年からの成績をざっくり書いてみると

2011年 1204ヤード
2012年 1590ヤード
2013年 1257ヤード
2014年 1306ヤード

となっています。2015年は怪我のため、出場できたのは7試合。獲得ヤード数は417。シーホークスの、お世辞にも褒められないオフェンシブラインの隙間を縫って、毎年1000ヤード以上も記録するって、只者ではありませんよね。

オフェンシブラインについては、これまでにもチームの弱点だと言われてきました。Pro Football Focusによると、2011年~2014年のシーホークスオフェンシブラインの評価は、32チーム中29位、20位、27位、19位となっています。昨シーズン2016年にいたっては、なんとドンケツの32位。ガーン・・。

対して、レイダースのオフェンシブラインは高評価を受けています。昨シーズンは4位。がっちり守ってくれるラインマンが揃っていれば、ビーストモードだって走り易いに違いない。

ブルドーザーが突き進むように、タックルなどものともしないあの走りが、また見れるのかと思うと、胸が躍ります。プレシーズンにはシーホークス戦が予定されているので、ぜひ出場して会場を盛り上げてほしい。

マーション・リンチさん、今年のオフには、シーホークスで同僚だったクリフ・アブリルさんのチャリティーに参加し、ハイチを訪れていました。孤児院を慰問したり、学校を建設したり、子どもたちと遊んだり。

学校建設予定地では、自らツルハシを持ってエンヤコラ。


トレードが決まった直後のシアトルタイムス日曜版には、全面広告を掲載してシーホークスオーナーのポール・アレンさん、ファンの人たちに感謝していました。


もう31歳とか、1年のブランクは厳しいとか、もう以前のような走りはできないだろうとか、否定的な声も聞かれますが、そんな世間話を一蹴する活躍を見せてほしいぞ!

マーショーンのユニホーム、シルバー&ブラックがカッコいいだろ・・・。